【浦和|前半戦通信簿】ブラジル人FWがチームMVPで、ボランチの成長株も評価!一方でエースの興梠は不甲斐なし…

2020年09月21日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

事実無根の負傷説まで流れた槙野だったが

浦和の出場全28選手と監督のパフォーマンスを振り返る。(C)SOCCER DIGEST

 浦和レッズは9月20日、J1リーグの全34節中17試合を消化した。開幕から4試合負けなしと上々のスタートを切った一方で、思わぬ大敗を喫した試合もある。折り返し地点を迎えた今、前半戦を振り返り、チーム全体、リーグ戦に出場した全選手、監督のパフォーマンスを評価していく。

※評価は10点満点で、6点を及第点とする。

チーム評価
前半戦成績(17試合消化時点)
浦和レッズ
8位/勝点27 8勝3分6敗(24得点・31失点)


5/10点
 2月の湘南戦で見せたアグレッシブな戦いが、7月の再開後は鳴りを潜め、ベタ引きの試合が続いた。代名詞でもあった3バックシステムを捨て4-4-2を導入した初年度とはいえ、個人技に頼りがちで、戦術の構築に予想以上の時間がかかっている印象。内容が悪くても粘り強く勝点を拾い8位につけているのは評価できるが、目標である「来季ACL出場権と得失点差+二桁」は現実的に難しい。

●リーグ戦出場全26選手の評価
【GK】
1 西川周作

17試合・31失点
5/10点
 2節の横浜戦や4節の鹿島戦など、再開当初はスーパーセーブを連発して完封に導いていたものの、徐々にトーンダウン。調子にムラがあり、9節の名古屋戦では悔しい6失点を喫した。
 
【DF】
2 マウリシオ
(途中退団/ポルティモネンセへレンタル移籍)
2試合・0得点
1/10点
 5節のFC東京戦と6節の柏戦でフル出場するも、いずれもあっけなく敗戦。7月中旬からはほとんどベンチに入ることもなくなり、存在感を失っていった。夏にポルティモネンセへとレンタルで放出される。

4 鈴木大輔
3試合・0得点
2/10点
 7月の再開からベンチ外が続く。7節の横浜FC戦で上々のプレーを見せたものの、9節の名古屋戦では失点に直結するミスを立て続けに犯し、それ以降は出番を失った。副キャプテンを任されるほどの実力者だけに、奮起に期待したいところだ。

5 槙野智章
12試合・1得点
7/10点
 昨季までは不動の存在だったが、再開から出番がなく、一時は事実無根の負傷説まで流れる。それでも7節の横浜FC戦で好パフォーマンスを見せると、それ以降は先発の座に定着。持ち前の粘り強いディフェンスと熱い闘志を見せ、健在ぶりをアピールした。
 

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