【コパ・アメリカ総括】日本代表メンバー23人の通信簿。若き森保ジャパンで最も輝いたのは…

2019年06月27日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川島は健在ぶりをアピール

南米の覇権を争うコパ・アメリカに1999年以来、2度目の出場を果たした日本。2分1敗で決勝トーナメント進出はならなかった。(C)Getty Images

 ブラジルで開催されたコパ・アメリカに出場した森保ジャパンは、東京五輪世代を軸とした平均年齢22.3歳というフレッシュな顔ぶれで臨んだが、強豪ウルグアイに引き分けるなど善戦。2分1敗でグループリーグ敗退となったものの、南米の地で奮闘を見せた。ここでは全23選手のグループリーグ3試合のパフォーマンスを5段階(S、A、B、C、D)で評価。サッカーダイジェスト特派記者が、唯一最高の「S評価」を付けたのは……。

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【GK】
1 川島永嗣 [評価]A
サッカーダイジェスト採点
①チリ戦:―(―)
②ウルグアイ戦:6(フル出場・2失点)
③エクアドル戦:5.5(フル出場・1失点)
当初は若手に経験を伝える仕事がメインと考えられたが、老練なプレーで2試合に先発。ウルグアイ戦では2失点も、立て続けに好セーブを見せて健在ぶりをアピールした。チームを引き締める精神的支柱としても貴重な存在だった。
 
12 小島亨介 [評価]-
サッカーダイジェスト採点
①チリ戦:―(―)
②ウルグアイ戦:―(―)
③エクアドル戦:―(―)
年上の川島、年下の大迫の間に挟まれて、出場機会を掴めず。それでもトレーニングでは腐ることなく研鑽を積んだ。今後は東京五輪世代の正守護神としてさらなる奮起に期待したい。
 
23 大迫敬介 [評価]C
サッカーダイジェスト採点
①チリ戦:5(フル出場・4失点)
②ウルグアイ戦:―(―)
③エクアドル戦:―(―)
19歳の俊英は初戦のチリ戦で先発に抜擢されるも、悔しい4失点。その後は川島にレギュラーの座を奪われた。もっともその大先輩から多くのことを学び、さらなる成長へ手応えを掴んだようだ。
 
【DF】
2 杉岡大暉 [評価]B
サッカーダイジェスト採点
①チリ戦:5.5(フル出場)
②ウルグアイ戦:6(フル出場)
③エクアドル戦:5(フル出場)
左SBとして全3試合にフル出場。特にウルグアイ戦では堅実な守備をベースに、後半には鋭いクロスで三好のゴールをお膳立てした。もっとも疲れからか、最終戦のエクアドル戦はピリッとしない出来。今後は攻撃面の進化も目指したい。

4 板倉 滉 [評価]C
サッカーダイジェスト採点
①チリ戦:―(―)
②ウルグアイ戦:5(フル出場)
③エクアドル戦:5.5(途中交代)
ウルグアイ戦ではボランチとして先発を掴むも、ミスを連発。それでも気を取り直して臨んだエクアドル戦では、落ち着いたパスの配給でチームを支えた。今年1月にマンチェスター・シティに移籍(その後はレンタルでフローニンヘンでプレー)した男は才能の片鱗を見せた。
 

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