ベルギーで飛躍した冨安健洋を高評価! トルコに新天地を求めた香川真司は…【5大リーグ以外の欧州日本人選手の通信簿】

2019年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川はトルコ移籍が転機に

負傷で戦線離脱した時期もあった長友(左)とトルコに活躍の場を移した香川の評価は? (C) Getty Images

 いよいよ佳境を迎えている欧州のサッカーシーン。2018-19シーズンも、数多くの日本人選手が話題を提供してくれた。

 今シーズン、欧州の主要リーグにおいて、リーグ優勝を経験したのは、昨冬にヘンクに加入した伊東純也、レッドブル・ザルツブルクの6連覇に貢献した南野拓実、そしてガラタサライにの連覇に寄与した長友佑都の3人だ。

 このトリオをはじめ、トルコ、オーストリア、ベルギー、ポルトガル、ロシアの1部リーグでプレーする主な日本人選手のパフォーマンスを100点満点でチェック。その活躍ぶりを査定した。
 
<シュペルリギ(トルコ)>

香川真司(ベジクタシュ)…30点(不満が残る)
【2018-19シーズン成績】
シュペルリギ=14試合・4得点・2アシスト

(ドルトムント)
ブンデスリーガ=2試合・0得点・0アシスト
チャンピオンズ・リーグ=1試合・0得点・0アシスト
DFBポカール=1試合・0得点・0アシスト
レギオナルリーガ(4部)リザーブチーム=1試合・0得点・5アシスト


 ドルトムントでプレーした前半戦は、キャリアで最も苦しい時期を過ごしたと言ってもいいだろう。新任のリュシアン・ファーブルの下で構想外となり、リザーブチームでのプレーを強いられるなど、出場機会を得られず。さらに足首の怪我も重なり、コンディションは最悪だった。
 
 転機となったのは、1月末にトルコへ渡ったことだ。本人たっての希望であったスペイン行きは、移籍金で折り合いが付かずに断念したものの、移籍市場最終日にベジクタシュへ電撃加入を果たす。トルコ・デビューとなったアンタルヤスポル戦(第20節)では、いきなり2ゴールの大活躍を見せた。
 
 シェノル・ギュネシュ監督の方針で、以降もベンチスタートが続いたものの、以降の13試合で2ゴール・2アシストと短い出場時間でまずまずの結果を残した。だが、シーズンを通しての出来には、厳しい評価を付けざるをえない。

長友佑都(ガラタサライ)…50点(可もなく不可もなし)
【2018-19シーズン成績】
シュペルリギ=17試合・1得点・2アシスト
チャンピオンズ・リーグ=5試合・0得点・0アシスト
ヨーロッパリーグ=2試合・0得点・1アシスト
トルコ・カップ=0試合・0得点・0アシスト
トルコ・スーパーカップ=1試合・0得点・0アシスト


 攻守に波の少ないプレーでチームに安心感を与え、リーグ連覇に貢献。この日本代表DFがピッチに立つと、ライバルのマルティン・リネスが出場した時にくらべてDFラインが安定していたのは明らかだった。

 29節のカイセリスポル戦では、嬉しい移籍後初ゴールをヘッドで叩き出し、トップを走るバシャクシェヒルを猛追していたチームを勢いに乗せた。

 ただ、二度に渡る故障で戦線離脱を余儀なくされ、リーグ戦の出場はちょうど半分の17試合のみ。その点を考慮し、採点は50点にとどめた。

次ページ6連覇に寄与した南野、海外初挑戦の伊東の評価は?

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