【セルジオ越後】中村憲剛のMVP受賞は納得だけど、突っこみどころは多いよ

2016年12月21日 サッカーダイジェスト編集部

ベストイレブンに鹿島勢が少なかったのは違和感があったんじゃないかな。

今年のMVPは中村が受賞。ただ鹿島からベストイレブンに選ばれたのは昌子ひとりだった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 12月20日にJリーグアウォーズが行なわれ、今シーズンのMVPが発表されたね。
 
 受賞したのはフロンターレの中村憲剛だった。フロンターレは第1ステージ、第2ステージともに優勝争いをし、中村自身も9ゴール・10アシストと非常に高いパフォーマンスを見せた。結局はタイトルには手が届かなかったが、その活躍ぶりは評価されて然るべきだった。
 
 僕もシーズンを通じてのMVPは中村かレッズの柏木だと思っていたから、この決定に異論はないよ。
 
 でも気になるのはチャンピオンシップの結果が反映されていなかったこと。今年の王者になった鹿島の選手でベストイレブンに選ばれたのは、昌子ひとりだけだった。鹿島は年間勝点3位でチャンピオンシップに出場して、大逆転で優勝したわけだけど、Jリーグ関係者は誰もその事態を想定していなかったんだろうね。
 
 さらに鹿島はクラブワールドカップで、決勝へ勝ち進む躍進ぶりも見せた。決勝のレアル・マドリー戦は柴崎の2ゴールで、一時は逆転に成功するなど奮闘したよね。
 
 こうした一連の流れを見ていると、どうして金崎、柴崎、小笠原らがベストイレブンに入っていないんだと、違和感を持った人は少なくなかったんじゃないかな。

次ページ年間勝点3位のチームが勝ち上がる事態は想定しておくべきだったね。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事