【セルジオ越後】6日のタイ戦、勝てなかったら監督解任。誤審騒動で問題をすり替えるな

2016年09月02日 サッカーダイジェスト編集部

日本の立ち位置を知るためのチームとの対戦が組めず。2次予選はなんとなかったが、もはや誤魔化しは効かない。

ハリルホジッチはかなり精神的にダメージを受けていた感じがした。選手よりもコンディションが気掛かりだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選が始まった。日本はUAEにホームで敗れる最悪のスタートを切ってしまったね。怪我人が相次ぐなかでいくつかの試みがされた結果、日本の選手層が薄くなってきていることが証明されるような内容になってしまったね。

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 残念だったのは、なんとしても勝ってやろうという意気込みが、UAEのほうが強く感じられたこと。日本協会のサポート態勢もお粗末だったと言わざるを得ない。

 明らかに準備不足だった。相手は国を挙げて、スペインと中国で2か月以上のキャンプをしてきた。もちろん、そこまでやる必要はないだろうけど、日本協会からはまったくと言っていいほど、危機感が感じられず「なんとかなるだろう」という空気が漂っていた気がしてならない。
 
 加えてコンディションの問題はあったとしても、アジアカップでUAEに負けた時よりも内容が酷かったことも気になったね。
 
 ブラジル・ワールドカップで惨敗を喫したあと、日本の立ち位置を知るためのチームとの対戦が、まったくと言っていいほど組まれてこなかった。だから、どれぐらい成長しているのか、それとも伸びていないのか、ずっと五里霧中のままだった。それでも2次予選はなんとなかった。でも、もはや誤魔化しは効かなくなったということだよ。
 

次ページ周りのコンディションが酷過ぎて、代表デビューの大島も気の毒だったと思う。でも、一番歯痒かったのは中村憲剛だったかもしれないね。

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