コーチングはいわゆる“です・ます調”で。
開幕から公式戦3連勝(10得点・0失点)。就任したばかりの川崎で確かな手腕を見せている。(C)SOCCER DIGEST
「すごく丁寧な方」
今季、川崎の新指揮官に就任した長谷部茂利監督に向けてよく聞く言葉だ。
練習中のコーチングはいわゆる"です・ます調"で、指示を受ける側のことを考える。「ここを意識してください」「こっちに動いてください」。丁寧な話し方には、指揮官の明確な想いが詰まっている。
「言葉が多かったり、時間が長くなってしまう傾向にあるので、気を付けています。丁寧に言葉を使おうとすると余計に長くなるじゃないですか。
でも『これをやっとけ』みたいな話し方でも伝わるとは思いますが、そう言われたら選手は嫌だろうなという想いがあります。実際に自分がその立場でしたら嫌ですからね。選手、コーチに納得して行動してもらうのが一番。だからこそ言葉の使い方には気を付けています」
そして選手のこともよく見ている。
「目線や、ちょっとした素振りなどを見るようにしています。みんな人間ですからね。ただすべてをカチッとしているわけではなく、こちらもなんでも理詰めで言うわけではありません。腫れ物に触るような感覚も必要ないと感じています。意見を言い合い、要求し合い、みんなで行こうぜという勢いを出したい。皆で真剣に楽しめるグループ、チームでありたいですね」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
今季、川崎の新指揮官に就任した長谷部茂利監督に向けてよく聞く言葉だ。
練習中のコーチングはいわゆる"です・ます調"で、指示を受ける側のことを考える。「ここを意識してください」「こっちに動いてください」。丁寧な話し方には、指揮官の明確な想いが詰まっている。
「言葉が多かったり、時間が長くなってしまう傾向にあるので、気を付けています。丁寧に言葉を使おうとすると余計に長くなるじゃないですか。
でも『これをやっとけ』みたいな話し方でも伝わるとは思いますが、そう言われたら選手は嫌だろうなという想いがあります。実際に自分がその立場でしたら嫌ですからね。選手、コーチに納得して行動してもらうのが一番。だからこそ言葉の使い方には気を付けています」
そして選手のこともよく見ている。
「目線や、ちょっとした素振りなどを見るようにしています。みんな人間ですからね。ただすべてをカチッとしているわけではなく、こちらもなんでも理詰めで言うわけではありません。腫れ物に触るような感覚も必要ないと感じています。意見を言い合い、要求し合い、みんなで行こうぜという勢いを出したい。皆で真剣に楽しめるグループ、チームでありたいですね」
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改めて8年で7つのタイトルを獲ってきた鬼木達体制からのバトンを受け、川崎をより進化させるミッションはやりがいがある反面、難易度も高いと言えるだろう。もっとも、千葉、水戸で監督を務め、5年指揮した福岡ではルヴァンカップを制してクラブに初タイトルをもたらすなど確かな手腕を残してきた。そのうえで、アジアの戦いにも参戦する川崎を率いることは、自らの監督人生で大きなチャレンジになるのだろう。
「まず様々な経験をさせていただいた福岡を出るという決断をしたということ。そして、挑戦をしたいという意欲があるなかで、オファーをいただけた。私にとって挑戦という言葉がまさに当てはまる、川崎という素晴らしいクラブからのオファーでしたので、覚悟と言うよりは、嬉しかったというのが率直な感想でした」
ちなみに、現役時代、MFとしてV川崎、神戸、千葉などでプレーした長谷部監督は、短いながら1997年にJFL(現体制に移行する前のリーグ)を戦っていた川崎に所属。15試合・6ゴールを残した古巣への"復帰"ともなる。
「もう昔のことなので、皆さんご存知ないかもしれませんが、8月から3か月半レンタルで所属させてもらい、リーグ戦15試合に出場しました。最初は上がり目のポジションをやらせてもらい、1試合目でハットトリックをしたんです。ボールもたくさんきて、チャンスがありました。そのあとはボランチを務めさせてもらいました。
私は長年、外にいた人間ですが、クラブの規模は全国で人気のあるチームとして大きくなり、アジアの戦いにも参戦するようになっています。日本代表や海外クラブに多くの選手を輩出していますし、凄く良い方向に進化しているなと感じていました」
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【記事/インタビュー③】涙のスピーチ。オニさんとの別れ。川崎のキャプテン・脇坂泰斗が新シーズンへ「本気でMVPを狙う」と明言する理由
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ちなみに、現役時代、MFとしてV川崎、神戸、千葉などでプレーした長谷部監督は、短いながら1997年にJFL(現体制に移行する前のリーグ)を戦っていた川崎に所属。15試合・6ゴールを残した古巣への"復帰"ともなる。
「もう昔のことなので、皆さんご存知ないかもしれませんが、8月から3か月半レンタルで所属させてもらい、リーグ戦15試合に出場しました。最初は上がり目のポジションをやらせてもらい、1試合目でハットトリックをしたんです。ボールもたくさんきて、チャンスがありました。そのあとはボランチを務めさせてもらいました。
私は長年、外にいた人間ですが、クラブの規模は全国で人気のあるチームとして大きくなり、アジアの戦いにも参戦するようになっています。日本代表や海外クラブに多くの選手を輩出していますし、凄く良い方向に進化しているなと感じていました」
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