「フットボールの原点がそこにある」森山直太朗が“応援歌”に込めた、高校サッカーと選手権への無上の愛

2021年12月28日 川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

三渡洲のあのFKを皮切りに、高校サッカーにハマったんです。

記念すべき第100回大会の応援歌を作詞・作曲した森山さん。高校サッカーへの熱量はまさに半端なし。写真:ユニバーサルミュージック

 学生時代、サッカーにのめり込んでいた者ならば、誰もが共感できる原風景ではないか。

 仲間とともに追い求めた夢、理想と現実の狭間、支えてくれた愛すべき人びと、小さな栄光と大きな挫折、そして、ほんのりと思い描いた檜舞台への道。その中心軸にはいつも、サッカーボールがあった。わずか数年の間に刻まれた喜怒哀楽が、ついこの間の出来事のように思い起こされる。曲を聴いたとき、そんな想いや願いが凝縮されているように感じた。

 全国高校サッカー選手権大会、いわゆる"選手権"は今年度、記念すべき第100回大会を迎える。その栄えある本大会を盛り上げるべく、定番となっている応援歌の制作を託されたのが、森山直太朗さんだ。今年10月から20周年イヤーの森山さんは、ふたつ返事でこのオファーを引き受けたという。

「サッカー好きのミュージシャンだったり、経験者の方ってたくさんいると思うんです。でも、こと高校サッカーに特化した愛好家って、さすがにあんまりいない。僕は本当に高校サッカーで、自分の中での人間関係や人格形成を培ってきた。お話をもらって、ひとりのフリーカーとしてもすごく嬉しかったですね。と同時に100回大会、記念すべきタイミングで自分を選んでいただいたことに対して、本当に感謝の言葉しかありません」
 
 高校サッカーへの熱量は半端ない。かつて国立競技場でのプレーを夢見たサッカー少年は、小学校の卒業文集で「高校サッカー」と題して、選手権への熱い気持ちを文字にしたためたほどである。

「それこそ第65回大会、(東海大一高の)三渡洲アデミールが決勝でフリーキック決めたのを皮切りに、高校サッカーにハマったんです。そうするとおのずと、過去の高校サッカーの記録や歴史を漁るんですよ。子どもながらに、首都圏開催になったのがいつからだとか、浦和南が強かった時代はどうだったとか。だから、今回の100回ということがどれだけ重厚なものなのかが分かる。

 自分が見てきた高校サッカーの歴史の、もっと遡ったところに土台がある。そういったものをどこまで曲で表現できるのか。自分の中でもやりがいがあると感じましたね。きっと音楽だったら、表現できる。100年の歴史や1回限りの大会の中での刹那、一瞬しかないなかで駆け抜ける選手や、見守る皆さんのリアリティーにどうにかして辿り着けるんじゃないかって」

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次ページ100回大会だからこそ、この言葉に出会えた。

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