オマーン攻略3大ポイント|ハーフポジションで監視し、横ズレの隙を突き、早い時間帯に先制点を奪う【日本代表】

2021年11月16日 河治良幸

いかに守備でハメるかは前回対戦からの宿題

オマーンとは最終予選の初戦で相まみえ、0-1の敗戦を喫した。簡単な相手ではないが、リベンジを果たしたい。写真:JMPA代表撮影

 現地時間11月16日、日本はアウェーでオマーンと対戦する。最終予選の初戦となったホームでの試合では0-1と敗れた相手であり、いきなり窮地に陥る原因ともなった因縁の相手だ。先のベトナム戦は選手たちが合流して十分な準備がない状況で1-0の勝利を飾ったが、内容面に不満が残ったことは選手たちも自覚している様子がコメントからも見て取れる。

 代表ウィークでは2試合1セットで行なわれることが多いが、森保ジャパンに限らず、2試合目のほうが良くなるのは毎度のこと。その意味でコンディションや連係面を考えれば、間違いなくベトナム戦より良くなるだろう。ただ、気をつけないといけないのは、自分たちに矢印を向けて完成度を上げるだけで勝ちきれるほど、オマーンは容易い相手ではないということだ。

 オマーンのブランコ・イバンコビッチ監督は二次予選まで、いくつかのシステムをテストしていたが、最終予選では固定的に中盤がダイヤモンド型の4-4-2を使い続けている。1-1で引き分けた前節の中国戦でも、アル・ハジリとアル・サブヒを2トップに置き、日本戦でも活躍したアル・ヤハヤエイがトップ下に入る布陣は継続されていた。100パーセント鵜呑みにするのは危険だが、基本的にはこの形を継続させてくる前提で、オマーン攻略の3つの注目ポイントをまとめたい。

 1つ目は、サイドアタッカーのポジショニングだ。いかに守備でハメるかは前回の対戦からの宿題であり、森保一監督はもちろん、キャプテンの吉田麻也を筆頭に選手たちも強く意識しているところだろう。
 
 仮に日本が4-3-3で行く場合でも、4-2-3-1に戻す場合でも、いかに左右のウイングが下がらないかが、守備だけでなく、攻撃面にもつながる鍵だ。

 そのためには1トップの選手がセンターバックをチェックしながらも、アンカーのアル・サーディを背中で常に監視しておくこと。そして左右のウイングが、2センターバックとサイドバックをハーフポジションでチェックしていくような対応が有効だ。

 そしてポゼッションから相手のサイドバックに高いポジションを取られた場合、日本のウイングは開いたセンターバックをチェックし、相手のサイドバックには日本側もサイドバックが対応できるようにしたい。
 

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