【シンガポール戦会見】ハリルホジッチ監督「ショックとまでは言わないが、それに似た感覚を持っている」

2015年06月17日 サッカーダイジェスト編集部

「19回ほど決定機を作りながらこのような結果になったのは初めて」

数多くのチャンスを迎えながらスコアレスドロー……。まさかの結果にハリルホジッチ監督も衝撃を受けたようだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

「長い間、サッカーに携わってきましたけど、19回ほど決定機を作りながらこのような結果になったのは初めてです。こういう試合になってしまうと、カウンターアタックから1点奪われて負けるというパターンも想定できますが、そうでなくても、もちろんスコアレスドローという結果にはがっかりしています。

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 スタジアムやグラウンドの雰囲気も良かったです。ただし、チームを非難することはできません。勝つためにすべてを出しました、決定的チャンスをモノにする力が足りなかっただけだと思います。少し慌てたのか、少しチャンスがなかったのか、運がなかったのか、それから相手GKの成功もありますね。素晴らしいセーブを見せたと思います。
 
 私にとっても、(結果が)本当に厳しいものだと思っています。昨日も皆さんに話しましたが、(ワールドカップ予選の)初戦というのはいつも罠が仕掛けられていると思っています。選手はよく戦っていました。次に向けて、しっかりとゴールを決めて勝とうと思っています」
 
――イラク戦に比べると選手の動きが違っていた。精神的なものなのか、疲れなのか、原因はどこにあると思っていますか?
 
「相手が守備しかしてこないのはある程度想定していました。大袈裟に言えば、我々にとってほとんど恐くない相手だった。CKもなかったですしね。1点取れればすべてが変わったと思うんですが、少し正確さが足りなかった。少し慌てていた部分もありましたね。
 
 得点が欲しいと思っても、GKの素晴らしいセーブがあって、シュートがバーやポストに阻まれてしまった。そういう試合だったと言うしかないですね。フットボールの難しさを改めて痛感させられました。19個ほどの100パーセント決まるだろうというチャンスを作ったわけです。フィニッシュのところに関しては多くのディスカッションができると思います。
 
 選手たちは本当に勝利を求めていました。もしかしたら、次の試合は少ないチャンスでも得点が入るかもしれません。イラク戦ではこんなにチャンスを作っていないわけですから。ただ、こういう相手にも勝たなければいけない。ショックとまでは言いませんが、それに似た感覚を今は持っています。
 
 ただ選手には、希望を失うな、まだ次がある、もっと良い得点を奪えるので頑張っていこうと言いたい。最後は5、6人で勝負を仕掛けました。相手はすでに走ることができませんでしたね。試合後にシンガポールの監督がこっちに来て、『私は守備しかできなかった』と言っていましたけど、彼らは求めた結果を得たんだなと思っています」

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