永井謙佑×川又堅碁対談「チャンスがある限り、上を目指す」

2015年06月11日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

「誰が攻撃のスイッチを入れるのかもっと明確にしないと」(川又)。

同年代であり名古屋を牽引する立場にある両者。代表メンバーへの招集で、周囲からの期待もより一層大きくなった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ハリルホジッチ監督の初陣(チュニジア戦&ウズベキスタン戦)に続き、6月シリーズでも招集された永井謙佑と川又堅碁。圧倒的なスピードが売りの前者と抜群の得点嗅覚が光る後者が抱く、序盤戦の戦いぶりと日本代表への想いとは――。
※『サッカーダイジェスト』2015年5月14日号より転載
 
――まず、序盤戦を振り返ってみていかがですか?
永井 思いどおりにはいかなかったですね。(5節の)広島戦でようやく勝ちましたけど、まだ課題もある。特にポゼッション時は、無理にドリブルでつっかけちゃうと停滞を招くので、敵陣の深い位置ではボールを持ちすぎずパスをつないでいこうとは話しているけど、上手くいかない。
 
川又 誰が攻撃のスイッチを入れるのかもっと明確にしないとね。リズムに変化を加えながら崩す場面は少ない。サイドアタックに関して言えば、ただ突破して終わりじゃなく、しっかりクロスを上げて、FWが飛び込んでいく回数をもっと増やしたい。タイミングもいまひとつ噛み合っていないから、そこは突き詰めていくべきだと思う。
 
――カウンターも上手く活かしたいところです。永井選手が1得点、川又選手が2得点を奪ったナビスコカップの川崎戦(○3-1/3月18日)は速攻がハマって、躍動感がありました。
永井 相手のスペースを突きながら、サイドを起点に「怖さ」を出せたと思います。
 
――ちなみにその試合には、ハリルホジッチ監督が視察に来ていました。意識しましたか?
永井 観に来るのは知っていましたけど、試合中はまったく意識しませんでした。開幕から勝利がなかったし、その時はなにより勝つことしか頭になくて。
 
川又 俺なんか開幕から2試合ともベンチスタートで、危機感しかなかった。だから余裕もなかったし、初先発で「やってやろう」って気持ちのほうが強かった。

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