【ライターに訊くパリ五輪予想布陣】両SHに“鹿島コンビ”を選出! A代表の主軸となってほしい久保&中井は選外

2021年08月04日 安藤隆人

ポテンシャルに目を向けてメンバーをセレクト!

安藤氏のパリ五輪の予想布陣。

 現在U-24日本代表が躍進を続けている東京オリンピック。ここから3年後、2024年にはパリ五輪が開催される。

 若い選手の台頭が著しい日本サッカーにおいて、次にどんな有望な選手が日の丸を背負うことになるのかは誰しもが気になるところだ。ここでは、育成年代に詳しいライターの安藤隆人氏に、パリ五輪の布陣を、主に現U-17~U-20代表(2001~2004年生まれ)のメンバーから選んで予想してもらった。

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 東京五輪もいよいよ大詰めを迎えるなか、3年後にはすぐにパリ五輪が開催される。ただ、3年もあれば簡単に序列は変わる。今、目まぐるしい結果を出している選手が一気にトーンダウンをしたり、今は目立たない存在だが、プロ入り後に急激に伸びて代表に食い込んでくる選手もいる。

 若い世代になればなるほど、数年先を読むのは難しくなるが、ここでは現在の実力だけではなく、ポテンシャルに目を向けてメンバーを選んでみたいと思う。この世代の注目である久保建英、中井卓大は3年後にはA代表の主軸になってほしいと考えており、今回は選出しなかった。
 
 個人的にGK陣のレベルは相当高いと思っている。というのも、近年はGKコーチが当たり前のようにいる育成チームが増え、さらにただの経験者だけではなく、GKの専門知識を学んだ指導者が多くなっており、コーチングの質は間違いなく上がってきている。

 それゆえにGKのレベルもどんどん上がっている印象を受ける。現に東京五輪では20歳の谷晃生が守護神の座につき、控えには22歳の大迫敬介、18歳の鈴木彩艶がいる。

 パリ五輪を考えると経験値、実力的に鈴木がGKの一番手となる。常に上のレベルに身を置き、U-17W杯を2回、U-20W杯を1回、そして東京五輪と、国際大会での経験はこの世代で久保の次に群を抜いている。

 実力もフィジカルとバネを持ち、ハイボールの競り合いやセービングの安定感だけでなく、1対1の対応、セカンドボールへの反応、キックとあらゆる要素で質の高さを誇っている。

 その鈴木とレギュラー争いをするのは、こちらも国際経験豊かな小久保玲央ブライアンと予想。この2人の守護神争いはかなりハイレベルなものとなりそうだ。
 

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