【EURO決勝 採点&寸評】イタリア1(3PK2)1イングランド|アッズーリの守備者3人を最高評価! MOMは同点弾のボヌッチではなく…

2021年07月12日 中村大晃、井川洋一

イタリア――システム変更を機に試合を支配

【警告】イタリア=バレッラ(47分)、ボヌッチ(55分)、インシーニェ(84分)、キエッリーニ(90+6分)、ジョルジ―ニョ(114分) イングランド=マグワイア(106分)
【退場】イタリア=なし イングランド=なし
【MAN OF THE MATCH】ドンナルンマ(イタリア)

【イタリア|採点・寸評】
チーム 7
開始早々に失点し、イングランドの両サイドに翻弄され、前半は苦しみ続けた。だが、そこで崩れ落ちずに後半から盛り返し、システム変更を機に試合を支配した。主導権を握りながら勝利を目指す姿は、53年ぶりの快挙にふさわしかった。

[GK]
MAN OF THE MATCH
21 ジャンルイジ・ドンナルンマ 7.5
失点場面は責任なく、PK戦で2本セーブ。準決勝に続く冷静さ、その胆力は、22歳という年齢を感じさせない。大会MVPにふさわしい活躍だった。

[DF]
2 ジョバンニ・ディ・ロレンツォ 5.5
ケインを警戒するあまり、背後のショーを見失って先制を許したのはいただけない。試合を通して苦しい戦いを強いられた。

19 レオナルド・ボヌッチ 7.5
こぼれ球に反応し、EURO決勝史上最年長得点記録を更新する貴重な同点。本職の守備でもキエッリーニとのコンビでケインを封じ、PK戦でも成功させた。

3 ジョルジョ・キエッリーニ 7.5
ケインを封じ、エリアから遠ざけた。96分にスターリングのクロスをブロックしたプレーなど、総じて圧巻の守備を披露。主将としてチームを牽引した。

13 エメルソン 6(118分OUT)
失点につながった場面でトリッピアーにスペースを与えるなど、序盤は困難が続いたが、徐々に盛り返した。準々決勝で負傷離脱するまで出色の出来だったスピナッツォーラとの比較は酷だ。

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[MF]
18 ニコロ・バレッラ 5(54分OUT)
肉体的にも技術的にもインテルでの本来の出来に遠く及ばず。攻守両面で持ち前のダイナミズムがなく、後半早々にクリスタンテと交代した。

8 ジョルジーニョ 7
司令塔として攻守両面で存在感を発揮し、得意のPK失敗を補ってあまりあるパフォーマンスだった。CLに続く欧州2冠を達成し、一躍バロンドール候補に名乗り。

6 マルコ・ヴェッラッティ 6.5(96分OUT)
序盤はチームと同様に相手に翻弄されたが、その後はジョルジーニョとともに中盤を支配。165センチながらヘッドで同点ゴールを演出したプレーは称賛に値する。

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