「あのミスは悲しかったけど…」スペインの超逸材ペドリは、なぜ18歳にしてEUROで活躍できるのか【インタビュー】

2021年07月02日 エル・パイス紙

「五輪はすべてのスポーツ選手にとっての夢だ」

EUROのここまで全4試合でスタメン出場を果たしているペドリ(26番)。(C)Getty Images

 EURO2020でベスト8に勝ち上がったスペインの中盤で、異彩を放っているのがチーム最年少のペドリだ。『サッカーダイジェストWEB』と日本独占契約を結んでいる『エル・パイス』紙がこの程、弱冠18歳にしてタレント豊富なスペインの中盤でレギュラーを担う逸材に、インタビューを実施した。大会期間中の貴重な"声"をお届けする。

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――EUROに続いて五輪にも参戦するようだけど、東京に行くのは卓球の選手(ペドリは卓球が上手いことで有名)として、陸上競技の選手として、それともサッカーの選手として?

「五輪はすべてのスポーツ選手にとっての夢だ。卓球台があれば、プレーするよ(笑)」

――今シーズンは開幕以来、マラソンを走るような強行軍を強いられているけど、燃え尽きてしまうことはないの?

「どこにでもいる子供と一緒だよ。サッカーをしていれば僕は幸せなんだ。だからこうして連戦が続くのはむしろ大歓迎だ。試合数が多いのは確かだけど、なんなら1年中ずっとプレーしていてもいいくらいだ」

――君のタンクにはまだまだ余力が残されているってこと?

「その通り。試合直後は疲れを感じる。他の選手と同じようにね。でも3日もすればフル充電してまたプレーしたくなる」

【動画】ペドリのバックパスからまさかの…スペイン代表守護神U・シモンの衝撃オウンゴールはこちら
――これまでこんなに消耗したことはあった?

「こんなに続けてプレーするのは初めてだ。子供の頃は疲れることは全くなかった。プロになってからだね。特に肉体面で疲労を感じる。しっかりと休憩時間を取り入れないといけない」

――心身ともにどのような回復法を心がけているの?

「肉体面はさっきも言ったように、2、3日もすれば疲れは取れる。メンタル面は、そもそも僕は自分のことを強い選手だと思っている。どんなプレーにも自信を持って取り組めている」

――自分のことについて、EUROという大舞台で大人の中で混じってプレーしている子供というイメージは持っている?

「僕はチーム最年少だ。だからこそ周囲に溶け込む努力をしているし、常に他人より一歩先を考えて行動するようにも心がけている」

――君は試合中、常に走り回っている。まるでサッカーが楽しくてたまらない子供のようにね。

「その瞬間を楽しむように心がけている。残り時間が5分であっても、50分であっても関係ない。その意味ではいつも言っていることでもあるけど、僕は自分がしていることを心から楽しんでいる子供のままだ。実際、感覚的にもグラウンドで友達と一緒にサッカーをして遊んでいた頃と全く同じだ。疲れが激しくなると、特に足にくる。でも頭を冷静に保ってさえいれば、自ずと動くようになってくるものなんだ」
 

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