「選手たちのクオリティに合ったサッカーをしているだけだ」
ハードワークとソリッドな守備が信条のボルダラス監督(右)。冬に加入した久保の出場機会も限られている。(C) Getty Images
久保建英が所属するヘタフェを率いるのが、就任5年目のホセ・ボルダラス監督だ。2016-17シーズンにプレーオフを勝ち抜いて1部昇格に導くと、3シーズンに渡って一桁順位でフィニッシュさせるなど、見事な手腕を発揮してきたが、今季は残留争いに巻き込まれる厳しいシーズンとなっている。さらに、ファウルが多く、肉弾戦で敵の長所を消すスタイルへの批判も少なくない。その57歳の指揮官に、スペインの『エル・パイス』紙がインタビューを実施した。ヘタフェへのサッカーへの厳しい指摘に対して、反論を展開している。
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――今シーズン、ヘタフェがここまで苦戦を強いられている理由はどこにあるとお考えですか?
「得点力が不足している。チャンスを作っても、詰めが甘くてなかなか決まらない。主役を張る選手は毎シーズン、入れ替わっている。特に今シーズンは選手層が薄くなった」
――好調だった時期も、ヘタフェのサッカーに対する周りの反応はポジティブなものではありませんでした。ハイプレスを掲げる戦術や敵陣における攻撃の選手のポジショニングを踏まえれば、守備的なスタイルというレッテルは必ずしも実際の戦いを反映しているとは言い切れない部分もあります。
「ファンはヘタフェが勇敢で大胆なサッカーをするチームだと認識していると思うよ。ポゼッション率が低いのは確かだ。でもボールを保持することを禁じる監督なんて存在するわけがない。わたしは選手たちのクオリティに合ったサッカーをしているだけだ。実際、その良さを引き出すことで上位に進出することができた。多くのチームにとってヘタフェは指標となる戦い方を見せてきたわけだし、それで良い結果も出している。われわれにとっては誇りだよ」
【動画】久保が2点に絡む!バルサ戦のハイライト
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――今シーズン、ヘタフェがここまで苦戦を強いられている理由はどこにあるとお考えですか?
「得点力が不足している。チャンスを作っても、詰めが甘くてなかなか決まらない。主役を張る選手は毎シーズン、入れ替わっている。特に今シーズンは選手層が薄くなった」
――好調だった時期も、ヘタフェのサッカーに対する周りの反応はポジティブなものではありませんでした。ハイプレスを掲げる戦術や敵陣における攻撃の選手のポジショニングを踏まえれば、守備的なスタイルというレッテルは必ずしも実際の戦いを反映しているとは言い切れない部分もあります。
「ファンはヘタフェが勇敢で大胆なサッカーをするチームだと認識していると思うよ。ポゼッション率が低いのは確かだ。でもボールを保持することを禁じる監督なんて存在するわけがない。わたしは選手たちのクオリティに合ったサッカーをしているだけだ。実際、その良さを引き出すことで上位に進出することができた。多くのチームにとってヘタフェは指標となる戦い方を見せてきたわけだし、それで良い結果も出している。われわれにとっては誇りだよ」
【動画】久保が2点に絡む!バルサ戦のハイライト
――ヘタフェのサッカーは全てにおいて極端です。最もポゼッション率が低いチームの一つというデータもその表われと言えます。
「よく非難の標的にされるよね。ただ繰り返しになるけど、チームの陣容に合ったサッカーをしているだけなんだ。わたしだってポゼッション率で上回って、相手にボールを奪われないようなチームを率いたいよ。でもヘタフェのメンバーを考えれば限界がある。そもそも、サッカーは一つの決まった方法で戦わなければならないというわけではないしね」
――ヘタフェは相手の長所を消すリアクション型のサッカーを志向している印象が強い。その前提が成立して初めて自分たちの良さを出してします。
「それは違う。実際にそういった評価が定着しているのは知っているけどね。われわれだって常にイニシアチブを握り、敵陣に攻め込む戦いを目指している。でも、それがなかなか実現できない。理由はシンプルだ。われわれが対戦するのは巨大なポテンシャルを持っているチームばかりだ。レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーだけではない。セビージャ、レアル・ソシエダ、バレンシア、ビジャレアル、アスレティック・ビルバオ、セルタ、ベティス、グラナダ……。どのチームとやる時も簡単ではないんだ」
「よく非難の標的にされるよね。ただ繰り返しになるけど、チームの陣容に合ったサッカーをしているだけなんだ。わたしだってポゼッション率で上回って、相手にボールを奪われないようなチームを率いたいよ。でもヘタフェのメンバーを考えれば限界がある。そもそも、サッカーは一つの決まった方法で戦わなければならないというわけではないしね」
――ヘタフェは相手の長所を消すリアクション型のサッカーを志向している印象が強い。その前提が成立して初めて自分たちの良さを出してします。
「それは違う。実際にそういった評価が定着しているのは知っているけどね。われわれだって常にイニシアチブを握り、敵陣に攻め込む戦いを目指している。でも、それがなかなか実現できない。理由はシンプルだ。われわれが対戦するのは巨大なポテンシャルを持っているチームばかりだ。レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーだけではない。セビージャ、レアル・ソシエダ、バレンシア、ビジャレアル、アスレティック・ビルバオ、セルタ、ベティス、グラナダ……。どのチームとやる時も簡単ではないんだ」