秋春制に移行したタイリーグが中断…東南アジアでも猛威を振るう感染再拡大にサッカー界の動きは?

2021年01月10日 佐々木裕介

タイ政府は2月末まで非常事態宣言を延長すると決定

チェンマイFC(右)対チェンマイ・ユナイテッドのダービーマッチ。普段は熱気に包まれる試合も喧騒とは無縁の状態に。(C) Getty Images

 アジアサッカー連盟から主要大会のリブランディングが発表された。一新された新エンブレムの良し悪しを吟じていた矢先に、タイからの速報が舞い込んだ。国内リーグを中断するという話題である。

 中断理由は他でもない、変異種ウイルスの蔓延もあり、世界的に感染再拡大を見せている新型コロナウイルスだ。

 事の発端は昨年12月19日、首都バンコクの南西に隣接するサムットサコーン県の市場で500人を超す大規模クラスター感染が明るみに出たことから始まった。以後、日を追うごとに国内感染が拡大、他県からの人の出入りを制限する処置を講じる県も出てきている。国内屈指の強豪、ブリーラム・ユナイテッドのホームであるブリーラム県もそのひとつ。県伝染病委員会は1日、バンコクを含む感染者数の多い国内11県からブリーラム空港に到着する移動には、スクリーニング検査の実施と14日間の隔離検疫が必要になる旨を発表した。

 また首都バンコクでは2日から、部分的なロックダウン(都市閉鎖)が始まり、バーやナイトクラブ、ボクシングスタジアム、闘鶏場、マッサージ店、ジム等の営業禁止、また保育園や学校を1月末まで休校とすることにも踏み切った。

 タイ政府は9度目となる非常事態宣言延長を2月末まで延長することを決定している。
 

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