【神戸】「僕があの時にシュートを打っていれば」古橋亨梧がアジアの舞台で痛感した課題

2020年12月15日 サッカーダイジェスト編集部

「甘さを強さに変えていかないと」

大会を通じて4得点を挙げた古橋。しかし帰国後には後悔を口にした。(C)Getty Images

 ACL準決勝で蔚山現代に激闘の末に敗れ、カタールから帰国したヴィッセル神戸の古橋亨梧は、大会を振り返る。

「すごく良い経験でした。でも初めての大会で、ベスト4の壁は越えることはできませんでしたし、個人としても思うようなプレーができないまま敗退してしまったので悔いが残ります。まだまだ自分は成長できると思う大会でもあったので、またリベンジしたいなという気持ちもあります。もっともっと成長してチームに波を与えらえる選手になれたらなと思います」

 今年は新型コロナウイルスの影響で、2月までに消化した試合以外はすべてカタールでの開催。さらに準決勝までは中2日というタイトな日程となる、タフな大会だった。そんな大会で計4得点(無効になったジョホール戦を含む)を挙げた古橋だったが、口にしたのは後悔だった。もちろん、それは「本気で優勝できると思っていた」からである。

 蔚山現代との準決勝の延長後半1分、ドウグラスからペナルティエリア内でパスを受けた古橋はシュートを打たずに、ドウグラスへの折り返しを選択した。結局ボールは合わず、絶好のチャンスをモノにできなかった。

「いろんな運とかもあって負けてしまいました。僕があの時にパスじゃなくてシュートを打っていれば、もしかしたらあの試合は勝っていたかもしれない。たらればになってしまいますけど、まだまだ甘いなと思うので、その甘さを強さに変えていかないといけないなと思います」
 
 そう回想する古橋は、さらに言う。

「もっともっとエゴイストになって、FWだからシュートで終わらないといけないと思う。周りではなく自分と戦ってやらないといけない。試合に出させてもらっていて、何も残せていないという感覚はまだまだあるので、そこが僕の課題かなと思います」

 もっとエゴイストに――。アジアでの戦いを通じて見つけた課題が、さらに古橋を大きく成長させるだろう。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 

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