流経大柏の守護神・松原颯汰がジェフ千葉を選んだ理由。とにかくオーラが凄かったという先輩GKとは…

2020年10月03日 安藤隆人

フクアリはお客さんとの距離が近くてモチベーションが上がる大好きなスタジアム

来季の千葉加入が内定した流経大柏GKの松原。慣れ親しんだフクアリのピッチにプロとして立つのもそう遠くはないだろう。写真:安藤隆人

 10月1日、流通経済大柏高のGK松原颯汰の来季ジェフユナイテッド千葉加入が内定した。大阪のRIP ACE SCから千葉の強豪校、流経大柏の門を叩いた松原は、1年生で守護神の座を掴み、ズバ抜けた反射神経と腕の可動域の広さを武器にビッグセーバーとして活躍。その年の選手権で準優勝に貢献をした。

 昨年はチームもインターハイと選手権を逃し、彼自身も怪我に苦しむなど、不本意な1年を過ごし、今年はコロナの影響も受けてアピールする場が訪れず。順風満帆だった1年時に比べて苦悩が多かったが、それでも不断の努力で技術を磨き上げ、プロ内定を勝ち取った。

 180cmと決してGKとしては大柄ではない。だが、彼のシュートストップ、キャッチングのスキルはそれを補うほど魅力的。今、彼は何を思い、どのような決意を固めているのか。リモートインタビューでその素顔と秘めた想いに迫った。

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――進路は千葉に決まりました。千葉を決めた理由はどこにあったのでしょうか?
「3月に一度練習参加をさせてもらったのですが、その時にGKの先輩たちの練習に取り組む姿勢が素晴らしくて、本当に大きな刺激を受けました。中でも新井章大さんはシュート練習の1本1本に本当に集中して、『絶対にゴールを割らせない』という気持ちが周りから見ても伝わるほどの迫力で臨んでいた。後ろから見ていても、シューターがもの凄くプレッシャーを感じているんだろうなと思うくらいなんです。それにディフェンス付きの練習でも味方に強く要求したり、とにかくオーラが凄かった。こういう人たちの中でプレーすれば絶対に成長できると思いました。あとはフクアリの存在も大きかったです」

――フクダ電子アリーナと言えば選手権予選決勝などでプレーした経験もありますからね。
「はい、フクアリは選手とお客さんの距離が近くて、応援は身体が震えるくらい響いて来ますし、モチベーションが本当に上がる大好きなスタジアム。プレー自体もフクアリでは悪かった印象はありませんし、自分の良さを引き出してくれるスタジアムだと思うので、そこがホームスタジアムになることには縁を感じます。それにオファーをもらった時にフクアリでジェフのユニホームを着てプレーしている自分を考えたら、もうテンションが上がったし、ここで活躍して認められたいという気持ちが強くなりました」
 

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