【清水】ジュニオール・ドゥトラは救世主になれるか? 最適な起用法と今後の懸念は…

2020年09月20日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

コンビを組んだC・ジュニオと好連係を披露

シュート5本を放ったJ・ドゥトラ。強引ともとれるプレーは相手の脅威になっていた。写真:徳原隆元

[J1リーグ17節]湘南0-3清水/9月19日(土)/Shonan BMW スタジアム平塚

 清水エスパルスが湘南に3-0と快勝し、J1通算400勝を達成。同時に連敗を7でストップさせ、クラブ最多連敗記録の更新を免れた。

 勝利の立役者は2トップの一角で先発出場し、得点したジュニオール・ドゥトラ。188センチの長身を利したヘディング、パンチ力のあるシュート、身体の強さが武器だ。

 湘南戦ではアバウトなボールでも収めてくれるし、相手CBはその迫力に少なからず後手を踏んでいた。なにより1点リードの86分には味方のクリアボールをDFに競り勝って拾うと、ドリブルで運んでシュート。チームに貴重な追加点をもたらした。
 
 そしてFWでコンビを組んだカルリーニョス・ジュニオとの相性が良い。ワンツーを駆使してふたりだけで崩したり、ひとりが落ちれば、もうひとりが裏へ抜ける。

 J・ドゥトラも「近い距離でプレーできて非常に良かった。お互いの特徴は分かっている。もっともっと良くなると思うし、ふたりともブラジル人で、若い時からサッカースタイルが一緒なので」と連係面に自信を覗かせた。

 これまでは4-3-3のウイングで起用されることが多かった32歳のブラジル人は、この日は3-5-2のFW。身体の強さ、キープ力を活かすならば、最前線のほうが最適なポジションかもしれない。
 

次ページ4節から11節まではすべてベンチ外だったが…

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