【三浦淳寛が直撃!】中村俊輔「前の人との距離感を大事にしたい」

2015年02月23日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「継続して、そこに肉付けしていく感じ」(中村)

年齢的なことを考慮すれば、守備のタスクを減らしてでもFWとの連係を深めて、攻撃面でより結果を出したいと中村は語る。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 横浜Fや神戸などでプレーし、元日本代表としても活躍した三浦淳寛氏が、九州で春季キャンプを張る各クラブを訪れて、チームのキーマンを直撃する短期集中連載企画。
 
 最終回は、比類なきテクニックとサッカーセンスを今も磨き続ける"国民的フットボーラー"の中村俊輔に話を訊いた。
 
 横浜は先日の松本とのプレシーズンマッチで、0-1の敗戦を喫した。J1初参戦のチームに足もとをすくわれた形だが、ピッチ上に背番号10の姿はなかった。
 
 中村への取材は宮崎キャンプ中の群馬との練習試合後に行なわれたが、その後、中村は負傷した左足首を手術。全治には2~3か月かかる見通しで、現在は復帰に向けて懸命にリハビリ中だ。
 
 絶対的エースの負傷離脱――横浜は開幕に向け、大きな不安を抱えることになってしまった。なかでも、松本戦で見られたように深刻な得点力不足はいまだ解消されていないが、チームの積年の課題について、中村はどんな打開策を描いているのか。
 
 横浜の攻撃の全権を握る男の言葉に耳を傾けてみよう。
 
三浦 試合(群馬戦)をやってみてどうだった?
中村 あまり変わらないですね。ガラッと変える目的で、新監督になったとは考えていないので。今までやってきたことに、プラス攻撃の幅を広げていくというか。あとはやっぱり、今年も最少失点を続けられるようにする。そういうカラーを崩してまで、なにか新しいことをやるのではなく、継続して、そこに肉付けしていく感じですね。
 
三浦 攻撃の幅という意味では?
中村 もっと連動させたいですね。例えば、前に当てて、その間にSBが高い位置を取って、ボランチに落としてからSBにつけるとか。そうやってマークをずらしていくのもひとつのやり方だと思っています。

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