ポグバが希望する移籍先は? マンU残留があるとすれば新監督に…

2020年03月19日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

マンUは「絶対に引き留めたい」と考えるが…。

ユーベ復帰などが取沙汰されるポグバ。(C)Getty Images

 今夏にイングランドを去るというのが、少なくともポール・ポグバ側にとっては既定路線だろう。
 
 マンチェスター・Uとの現行契約は2021年6月までで、もしこのまま夏までに延長されなければ、22年夏の満了時にはフリー移籍が可能になる。
 
 したがって、もしマンチェスター・Uがその事態を避けたいならば、契約延長で合意するか、今夏売却していくばくかの移籍金を得るか、そのどちらかしかない。しかし今の状況を見る限り、ポグバが延長オファーに応じる可能性は低い。
 
 怪我が多いうえに素行も良くないとはいえ、クラブ側が「何としてもポグバに逃げられたくない」、「絶対に引き留めたい」と考えているのは確か。マンチェスター・Uにとってポグバは、マーチャンダイジング/マーケティングの看板商品であり、クラブと選手のキットサプライヤーを務める『アディダス』を含めて、スポンサーにとってチームの顔として機能している存在だからだ。
 
 しかしそうは言っても、本人に契約延長の意思がないとすれば、マンチェスター・Uは獲得を望む他クラブのオファーに耳を傾けざるをえないだろう。
 
 そして、ポグバがユベントス(12~16年に所属)に戻るという選択を、吝かではなく思っているのは事実だ。しかしおそらく5000万ユーロ(約63億円))規模になるであろう移籍金に加えて、1300万ユーロ(約16億円)前後の年俸、さらに代理人ミーノ・ライオラへのコミッションなど、ユーベにとってはかなり高額な買い物になることもまた確か。ユーベがそれらを呑めば、移籍が実現する可能性は小さくない。
 
 もしユーベが手を引けば、例によってレアル・マドリー、バルセロナのどちらかが新天地になるだろう。パリSGも獲得を強く望んでいるが、ポグバ自身がフランス帰還に興味を持っていない。
 

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