「涙が出そうになった」古巣・川崎との対戦で西部洋平&鄭大世が抱いた感情と印象

2020年02月16日 本田健介(サッカーダイジェスト)

温かい声援と拍手を受ける

試合後に古巣の川崎サポーターへ挨拶をした西部(写真左)と鄭大世。温かく迎えられた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ第1節]川崎5-1清水/2月16日/等々力

 ルヴァンカップの予選Aグループ初戦、川崎と清水の一戦は、川崎が試合を優位に進め5-1で勝利した。

 川崎のホームスタジアム、等々力陸上競技場で開催されたこのゲームでは、ゴールシーン以外でもある場面でスタジアムが沸いた。

 それは試合後の一幕。かつて川崎でプレーした清水の西部洋平、鄭大世と川崎サポーターとの触れ合いだった。

 試合終了後、西部と鄭大世は清水サポーターへ挨拶した後、今度は逆サイドのスタンドへ。恒例のパイナップル(過去に川崎に所属した選手にはサポーターからプレゼントされる)を受け取りながら温かい声援を受けた。

 言わずもがな、ふたりは清水の一員であり、今回の一戦でもチームの勝利のために全力を尽くしたことは間違いない。この日は1-5で敗れ、悔しさもあったはずだ。もっとも勝敗とは別にかつての仲間たちと健闘を称え合ったのだ。

 
 西部は「次、いつここに来られるか分からないので行きました」とおどけてみせながら「ちゃんとああいう形で(川崎サポーターの前に)行くのは初めてかもしれない。拍手と声援をもらって涙が出そうになりました」と振り返る。

 一方の鄭大世も「ああやって拍手してくれるのはやっぱり嬉しい。清水サポーターもそうですが、盛り上げてくれるのは、選手として本当にありがたい。(清水と川崎は自分が)一番功績を残したチームなので、幸せな気分でプレーしていました」と顔をほころばせた。

 ふたりにとっては忘れらない瞬間になったはずだろう。

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