勝利が遠い名古屋…C大阪に完敗で風間八宏監督は落胆「見たくない失点」「闘う姿勢を強調しないと」

2019年07月14日 本田健介(サッカーダイジェスト)

新システム導入も奏功せず

8戦未勝利と苦しい戦いが続く名古屋。風間監督はチームを立て直せるか。(C)SOCCER DIGEST

[J119節]C大阪3-0名古屋/7月12日/ヤンマー

 またしても長いトンネルから抜け出せなかった。

 J1・19節、アウェーでC大阪と対戦した名古屋は0-3で完敗。これでリーグ戦は8戦未勝利(2分6敗)、泥沼の4連敗となった。

 復調のキッカケを掴めないなか、C大阪戦では、風間八宏監督は前節の湘南戦(●0-2)同様に3バック(左から吉田豊、中谷進之介、宮原和也)を採用し、中盤はアンカーにエドゥアルド・ネット、インサイドハーフに米本拓司、ジョアン・シミッチ、左右のウイングバックに和泉竜司、マテウス、2トップにジョー、長谷川アーリアジャスールを配置する新システムを導入した。

 しかし「前半はシステムでやってしまった」と指揮官が振り返ったように、各選手がポジショニングを意識しすぎたのか距離感が悪く、劣勢を強いられ、22分にはゴール前でフリーにしてしまった丸橋祐介にボレーで先制点を決められた。
 
 後半は慣れ親しんだ4-4-2に戻して反撃を試みるも、「相手と同じような形にしてしっかり押し込もうとし、実際は押し込みはしましたが、最終的には自らのボールをなんでもないロストをしてしまい、正直そこからあまり見たくない失点をしてしまいました」(風間監督)と、速攻から78分と後半アディショナルタイムに失点。完敗を喫した。

 指揮官は試合後、あるひとりの選手を例に出しながら、この日のチームには"闘う姿勢"が足りなかったことを指摘する。

「米本(拓司)のように、最後まで走り切って闘うという姿勢、これをもっと強調してやっていかなければいけないと。そうしないとチームというものは上がっていきませんし、そこのところをもう一度見直す機会になったと思います」

 そして選手たちへのアプローチの仕方も説明する。

「アプローチはいつも通りです。アプローチと言っても小学生ではないので、今日のように簡単に見て誰でも分かったヨネ(米本)の闘い方、彼が自信のない選手には見えないですよね。我々がピッチに立ってどのくらい強い気持ちで闘うか。それは誰がどう立て直すというものではなく、持っていて当たり前のものなので、そこのところは選手に強調して伝えたいです」

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