【ACL展望】広島×鹿島|攻めるのか、守るのか。攻守のバランスが最大の焦点に

2019年06月25日 サッカーダイジェスト編集部

広島――セットプレーからのゴールにも期待。

故障者/広島=E・サロモンソン 鹿島=内田、伊東、山本、中村、鈴木
出場停止/広島=稲垣 鹿島=なし

ACLラウンド16 第2戦
サンフレッチェ広島 鹿島アントラーズ
6月25日(火)/19:00/広島広域公園陸上競技場
 
サンフレッチェ広島
今季成績(ACLグループF):1位 勝点15 5勝0分1敗 9得点・4失点
ラウンド16第1戦:鹿島1-0広島
 
【最新チーム事情】
●稲垣が出場停止。ボランチは吉野が濃厚。
●荒木が広島ユース時代以来のリベロ起用へ。
●2014年にウェスタンシドニーに対して逆転負けを喫した。その逆を狙う。
 
【担当記者の視点】
 第1戦の90分を見る限り、鹿島から複数得点を奪うのは相当に厳しい。真ん中を締められ、サイドに蓋をされ、鹿島というACL王者が本気で守備を固めた時の迫力をまざまざと見せつけられた。ホームでの戦いで裏をとれるか。簡単にはいかない。
 
 稲垣の代役としてリベロからボランチに吉野を上げるのも、カバー能力の高い吉野の存在によって創造性の高い川辺を前に押しだし、彼の精度の高いパスの展開で深い位置からのダイナミックな展開も期待したいからだ。
 
 ただ、それでも流れの中でゴールを奪うのは難しい。となると、重要なのはセットプレー。ACLのグループステージではCKから3点を奪っている。森島のキックはコントロールもよくスピードもある。そこにタイミングよく入っていければ、当てるだけでゴールだ。荒木の抜擢も、対人の強さもさることながら、セットプレーからのゴールが十分に期待できることが大きい。
 
 もちろん、アウェーゴールを許したくはない。「まず目の前の試合に勝つ」(城福監督)意識は非常に重要だ。だが、たとえバランスをある程度崩したとしても、得点をとりにいかねば勝利もベスト8も見えてこない。湘南戦以降、ボール支配率を上げて主導権を握るサッカーに取りくんでいるが、ボールを握るだけでは得点は奪えない。

次ページ野上と佐々木の攻撃力を活かしたい。

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