「冷静だった鹿島と浮かれた水原」「ACLはKリーグ勢の手に余る」鹿島に敗れた水原三星を韓国メディアが酷評

2018年10月25日 ピッチコミュニケーションズ

「A代表の韓日戦のように盛り上がった」と『韓国日報』が報道

水原で行なわれたセカンドレグは3-3の引き分け。2戦合計6-5で鹿島が決勝へ駒を進めた。(C)SOCCER DIGEST

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝セカンドレグが10月24日に行なわれ、鹿島アントラーズは水原三星ブルーウィングスとアウェーで対戦し、3-3で引き分けた。3日にホームで行なわれたファーストレグに3-2で勝利した鹿島が2戦合計6-5で上回り、決勝進出を決めた。
 
 韓国勢で唯一ベスト4に駒を進めた水原の決勝進出への道が閉ざされただけに、韓国メディアも悔しさを隠せない。
 
「水原、鹿島と痛い引き分け…ACL決勝行き挫折」(『edaily』)
「"またしても崩れた守備"水原、鹿島戦合計5-6で敗れる…"決勝進出失敗"」(『sportalkorea』)
「水原、後半に3点を取りながら一瞬で鹿島に逆転される」(『mydaily』)
 
 鹿島にとってはクラブ史上初、水原にとっては16年ぶりとなる決勝進出がかかった試合は「A代表の韓日戦のように盛り上がった」(『韓国日報』)と伝えられており、ファーストレグで水原のイム・サンヒョプに頭突きを見舞ったクォン・スンテに対し、水原サポーターがブーイングを浴びせたことも、「"ブーイング90分"クォン・スンテ、"申し訳ありません"とだけ残して去った」(『イルガンスポーツ』)などと取り上げられている。
 
 試合内容を詳しく報じるメディアも多い。
「冷静だった鹿島と浮かれた水原、この差が勝負を左右した」と題した『FOOTBALLiST』の記事は、「水原は1点リードされるなか後半開始と同時に15分間メラメラと燃え上がり、一気に3点を返した」と報道。「しかし、両チームの危機管理能力の差が勝負を分けた」として、「水原は試合終盤での集中力欠如という慢性的な弱点をまたも露呈した。気を緩めることなく冷静なカウンターから2点を奪った鹿島とは対照的だった」としている。
 
「2試合で6失点…水原は決勝に行く資格がなかった」とヘッドラインを置いたのは、『スポーツ・ソウル』だ。記事は、この日の試合は両チームともに攻撃的な布陣で臨んだとしながら、「1点リードされた水原は、後半序盤の8分間に3点を奪い、試合のムードを完全にひっくり返した。試合開始6分で2点を奪ったファーストレグと似た展開だった」とし、「ビッグバード(水原ワールドカップ競技場の愛称)は熱狂したが、鹿島は諦めなかった。結局、ファーストレグと同じように試合終盤に両チームの明暗が分かれた。水原は同点に追いつかれ、最後に笑うことはできなかった」として、次のように綴っている。
 

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