「レオナルドが爆発!」コネと交渉力でミランにブラジルの超新星をもたらす!

2018年10月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

人気銘柄パケタをミランが射止められたのは…。

今夏にミランに復帰し、強化担当者を務めるレオナルド。(C)Getty Images

 ミランは来年1月に、フラメンゴの逸材ルーカス・パケタを獲得することを内定させたようだ。ブラジルの『グローボ』やイタリアの『スカイ・スポーツ』などによると、すでにメディカルチェック通過を待つだけの状態だという。
 
 今年9月にブラジル代表デビューを飾るなど、いまブラジル国内でもっとも注目されているレフティーの攻撃的MFは、パリSGやバルセロナ、マンチェスター・C、マンチェスター・Uなども獲得を狙っていた超人気銘柄。資金力やステータス(直近5シーズン連続でCL出場権を逃している)でライバルに大きく見劣りするミランが、熾烈な争奪戦を制することができたのはなぜか。現地メディアによると、キーパーソンになったのは、日本でもお馴染みの元ブラジル代表MF、レオナルドだという。
 
 2002年の現役引退後、シルビオ・ベルルスコーニ時代のミランでアドリアーノ・ガッリアーニ副会長の補佐役として活躍したレオナルドは、その後にミランとインテルの監督、パリSGの強化担当者、アンタルヤスポルの監督などを歴任。中国資本が債務不履行に陥り、資金を貸していた米ヘッジファンド『エリオット』のクラブのオーナーシップが移った今夏、8年ぶりにミランに復帰した。
 
 スポーツ部門の実質トップ(ゼネラルディレクター)に就き、レジェンドのパオロ・マルディーニを補佐に加えたレオナルドは、ゴンサロ・イグアインの獲得をはじめ、レオナルド・ボヌッチとマッティア・カルダーラの交換トレード、レンタル選手の売却を交渉に含めたディエゴ・ラクサールとサムエル・カスティジェホの獲得などいきなり優れた手腕を発揮。手練手官を駆使して状況的に不可能に見えるディールをまとめ上げる「ウルトラC」は、ベルルスコーニ時代を彷彿とさせるもので、まさにレオナルドが師匠ガッリアーニから学んだものだった。最近もインタビューの中でこう語っている。
 
「ガッリアーニの下で6年間アシスタントを務めた。私にとっては最高の大学であり、実に多くのことを学んだ」
 

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