【移籍市場超速報】セリエA3連覇のコンテは続投、ドルトムントはインモービレ獲得に1500万ユーロを用意

2014年05月07日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

コンテにアプローチしているメガクラブはない。

スクデットの3連覇を決めて宙に舞うコンテ監督。退団の可能性はなくはないが、本人もクラブも望む続投で落ち着くだろう。 (C) Getty Images

【ユベントス】コンテ監督は続投

 アントニオ・コンテ監督の去就をめぐる状況は、昨夏のそれと似通っている。チャンピオンズ・リーグ(CL)でより競争力を高めるための補強を求めてクラブと話し合い、続投という結論を出したのが昨年の夏だった。いまコンテが心に抱いている疑念は、当時よりも少し大きいかもしれない。
 
 ヨーロッパリーグ(EL)とセリエAの「二足の草鞋」で週2試合ペースの日程が続いた疲労、そしてチームのモチベーションを保つうえで昨シーズン以上の刷新が必要だという要請。ユベントスとコンテはシーズン終了直後にじっくり話し合い、来シーズンに向けた方針を詰めることになるだろう。
 
 そこでユーベとの関係が終わる可能性があるとすれば、それに値するオファーをすでに手にしているのが前提となる。しかし、コンテにアプローチしているヨーロッパのメガクラブは、いまのところ見当たらない。噂に上ったモナコは、サウサンプトンのマウリシオ・ポチェティーノ監督を第一候補に挙げており、マンチェスター・ユナイテッドはオランダ代表のルイス・ファン・ハール、バルセロナはセルタのルイス・エンリケと話し合いを進めている。
 
 唯一可能性があるとすればトッテナムか。しかしそれも、ユーベ残留というシナリオと比べれば実現の可能性には雲泥の差がある。最終的にコンテはユーベに残ることになるだろう。それがクラブとコンテ、双方の望みでもあるからだ。
 
【ドルトムント】インモービレ獲得に1500万ユーロをオファー
 
 ドルトムントが、バイエルン入りが決まっているロベルト・レバンドフスキの後釜候補としてチーロ・インモービレ(トリノ)に注目してきたのは既報の通り。その後もスカウトをイタリアに送って継続的にパフォーマンスをチェックしてきた結果、ユベントスに1500万ユーロ(約21億円)をオファーする方針を固めた模様だ。インモービレの保有権はユベントスとトリノの共同保有だが、ドルトムントは最終的にユベントスが残り半分をトリノから買い戻すと踏んでいる。ついに具体的な交渉が動き出そうとしている。
 
【リヨン】カターニャのSBペルッシにオファー
 
 リヨンはカターニャのアルゼンチン人右SBヒノ・ペルッシを獲得すべく、正式なオファーを出した。提示した移籍金は500-600万ユーロ(約7億-8億4000万円)。しかしカターニャはこの金額では低すぎると考えている。
 
 ペルッシにはリヨン以外のクラブも興味を示しており、カターニャは今週中にもペルッシと話し合いを持って本人の意向を確かめる予定。いずれにしても、新天地への移籍は濃厚と言えるだろう。

次ページナポリがジラルディーノに強い興味を示す。

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