【セルジオ越後】中村俊輔のジュビロ移籍は当たり前の判断。周囲が騒ぎすぎだよ

2017年01月13日 サッカーダイジェスト編集部

選手本人の決断を尊重すべきだ。

1月13日には磐田の新体制会見に臨んだ中村。新天地での活躍が期待される。(C)SOCCER DIGEST

 中村俊輔がマリノスからジュビロへ移籍したね。中村には以前から移籍の噂があったけど、本当に実現して驚いている人は多いんじゃないかな。
 
 中村はマリノスでプロデビューし、2002年には海外へ活躍の場を移した(レッジーナ、セルティック、エスパニョールでプレー)。そして、2010年にマリノスに戻りクラブの顔としてチームを牽引してきた。2010年の南アフリカ・ワールドカップ後に日本代表からは引退を表明したが、その後も高い人気を誇っていた。
 
 その中村が長年在籍したマリノスを離れるんだから、耳を疑った人も多いはずだ。サポーターとしては、引退するまでマリノスでプレーしてほしいという想いだったんだろうね。
 
 移籍の背景にはクラブとの考えの相違があったという。ただ、僕は直に話を聞いたわけではないから詳しくは分からない。中村本人も公の場で、移籍の経緯を事細かに語っているわけでもないしね。
 
 もっとも、驚いている人は多いだろうけど、僕は周囲が騒ぎすぎているようにも感じるよ。中村はプロのサッカー選手として、自分が納得する環境でプレーをするという当たり前の判断をしただけだ。金銭、競技環境、周囲との関係性などを総合的に考えて、ジュビロへの移籍を決めたんだ。それを外の僕らがとやかく言う必要はないよ。
 
 確かに中村は愛着のあるクラブからの移籍に葛藤があったはずだ。でも、今後のサッカー人生のために決断をしなくちゃいけない時もある。僕らはその想いを尊重することが大事だと思う。
 

次ページドラスティックに考え方を変える必要がある。

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