成長を止めない36歳。中村憲剛が経験を重ねて掴んだ「立ち位置」とは?|MVPインタビュー

2017年01月01日 サッカーダイジェスト編集部

リーグ優勝を争えたし、個人的にも充実した1年を過ごせた。

チームはCSに敗れてJリーグチャンピオンにはなれなかったが、中村はMVPを獲得した。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 チャンピオンシップでは惜しくも準決勝で敗れたが、 今季のリーグ戦を大いに盛り上げた川崎の司令塔は、サッカーダイジェストの恒例企画「現役Jリーガー90人が選ぶ、2016年のベストプレーヤー」に選出された。36 歳にしてさらなる進化を遂げる中村憲剛を直撃し、ベストプレーヤーに選ばれた感想を聞くとともに、今季のパフォーマンスを振り返ってもらった。
 
――サッカーダイジェスト誌の企画「現役Jリーガー90人が選ぶ、2016年のベストプレー ヤー」で、見事1位に輝きました。
 
 ありがとうございます! 他のチームの選手からこんなに褒められるなんて恥ずかしいですよ。みんなどうしたんだろう(笑)。いや、でも、本当にありがたいです。(元チームメイトの)谷口(博之)の『理由はいらない』というコメントもあいつらしい(笑)。
 
――同じプレーヤーからこれだけ評価されるのは、やっぱり嬉しいものですか?
 
 そりゃそうですよ。レアンドロや(阿部)勇樹といった今シーズンを象徴する選手が上位に並ぶなかで、1位を取れたのは凄いことだと思います。今年はチームとしてリーグ優勝を争えましたし、個人的にも充実したシーズンを過ごせました。そのうえ、このような形で評価してもらえるなんて、嬉しい限りです。
 
――2位にレアンドロ選手、3位に阿部選手が入ったランキングを見ての感想は?
 
 アンケートを取る時期が関係したはずですし(編集部・注:アンケートはチャンピオンシップ前に行なった)、下半期の印象に引っ張られた面もあったと思います。ただ、そこをひっくるめて1位をいただけたので、1年を通じてよくやれたなと。みなさんにしっかり見ていただけて感謝です。
 
――今季は開幕からハイパフォーマンスを披露しました。
 
 チーム、そして個人としてもスタートダッシュに成功しました。スロースターターのイメージが強いはずのフロンターレが、今年は良い入り方ができました。それに自分も(第1ステージの)4節までに3点を取って、その時点で昨季のゴール数を超えましたからね。今年はキャンプから怪我もなくしっかり身体を作れたのが大きかったです。
 
――広島の森﨑和選手は「川崎のチャンピオンシップ出場には憲剛さんの存在が欠かせなかった」とコメントしています。
 
 そこまでがっつり話す仲ではありません。でも、歳が近くて、何度も対戦してきた森﨑選手に、そう言ってもらえるのは幸せです。

次ページ評価してもらえるのは どんな形でも大歓迎。 でも理解してほしいことも…。

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