クラブW杯の出場全7チームを一挙紹介!世界一の称号を手にするのは?

2016年12月07日 サッカーダイジェスト編集部

●レアル・マドリー|すべてを解決するジダンの“調整力”

R・マドリー (C) Getty Images

【ヨーロッパ王者】
REAL MADRID

レアル・マドリー(2年ぶり2度目の出場)
 
【CLUB DATA】
■創立/1902年
■ホームタウン/マドリード(人口316万5000人)
■スタジアム/サンチャゴ・ベルナベウ(最大収容人数:8万1,044人)
■主な獲得タイトル/国内リーグ32回、国内カップ19回、チャンピオンズ・リーグ11回、 ヨーロッパリーグ&UEFAカップ2回、クラブワールドカップ&インターコンチネンタルカップ4回
 
 何よりも特筆すべきは、就任2年目を迎えた ジダン監督のオーガナイズ能力だ。
 
 今シーズンのマドリーは、セルヒオ・ラモス、ペペ、カゼミーロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロース、アルバロ・モラタといった主力が相次いで怪我に倒れ、さらに11月下旬には「BBC」の一角を担うガレス・ベイルも負傷。まさに野戦病院と呼べる状態だが、それでも公式戦でいまだ無敗を維持し――昨シーズンから32戦連続無敗――、リーガ・エスパニョーラで首位に立っている(12月7日現在)のは、手元に残った人材を巧みに活用し、的確に穴を埋める指揮官の"調整力"があったからだ。

 カウンターを戦術のベースに、攻撃はクリスチアーノ・ロナウドを筆頭とした前線の並外れた個人能力に委ねるスタイルには、もちろん批判もある。だが、勝負に徹し、確実に結果を手に入れている現実を、誰も否定はできないはずだ。
 
 徐々に怪我人が戻り、戦術のキーマンと呼べるカゼミーロも11月30日のスペイン国王杯で実戦復帰。さらにクロースとモラタもなんとか間に合った。
 
 残念ながらベイルは来日できないが、イスコやマルコ・アセンシオといった攻撃の切り札も控えており、選択肢は十分にある。12月10日にリーグ戦を消化してから来日するため、ハードスケジュールによる心身の疲労が懸念されるが、ジダンの卓越した調整力が、すべてを解決するだろう。

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