【現地記者の英国通信】野心的なペップ・シティと熱狂的なインテリスタたちの声

2016年10月07日 スティーブ・マッケンジー

さらなる高みを目指すペップ・シティ。

グアルディオラ監督の下で、さらなる高みを目指すマンチェスター・C。はたしてどんな未来が彼らを待っているのか。 (C) Getty Images

 私は、先月、幸運なことにマンチェスター・C、バルセロナ、インテルのホームゲームを観戦することができた。
 
 この3つのクラブはヨーロッパのサッカーシーンにおいて知らぬ人はいないほどに有名なチームだ。そして彼らは、現在それぞれ違う境遇にある。ファンの態度からもそれは見分けることができた。
 
 マンチェスター・Cは今、歴史的な発展を遂げているチームだ。
 
 2008年にオイルマネーの力を手にしてから彼らは11-12シーズンに44年ぶりのリーグ制覇を成し遂げるなど、毎シーズンのように好成績を残してきた。一方でチャンピオンズ・リーグ(CL)での成功とは無縁だった。
 
 しかし、今シーズン、バルセロナでCL制覇を経験しているジョゼップ・グアルディオラが就任したことで、ファンは「世界最高の監督がいることが他クラブとの大きな差になる」と手応えを感じているようだ。
 
 ケビン・デ・ブルイネやラヒーム・スターリングといった若手たちが、グアルディオラの下でどれだけ成長していくのかはファンならずとも興味深いところだ。
 
 デ・ブルイネが「ペップのサッカーは僕がやりたかったサッカー」とこぼしたことからも分かるように選手たちも野心的で、ハングリーな状態になっている。こうしたこともファンがグアルディオラの作り出すチームへ期待を寄せる理由だろう。
 
 

次ページ静かに見守るバルサ・ファンの余裕。

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