【イタリア・ダービー|採点&寸評】イカルディが「ユーベ・キラー」ぶり発揮! 司令塔ピャニッチは機能せず…

2016年09月19日 片野道郎・手嶋真彦

初めて試したピャニッチのレジスタ起用は裏目に。

ユーベでは初めてレジスタに入ったピャニッチ(左)だが、周囲との連携が悪く攻撃をコントロールできなかった。写真:Alberto LINGRIA

[セリエA4節]
現地9月18日/会場:サン・シーロ
インテル 2-1 ユベントス 
得点者:イ=イカルディ(68分)、ペリシッチ(78分) ユ=リヒトシュタイナー(66分)
 
【ユベントス|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 5.5
インテルの素早いプレスにビルドアップを妨げられ主導権を握れず、逆に自陣でのボールロストからピンチを招く場面が再三見られた。数少ないチャンスを活かして先制するも、終盤になっても落ちない敵の圧力に苦しみ、ミスから決勝ゴールを許して今シーズン初黒星。内容、結果ともに不本意な試合となった。
 
監督 マッシミリアーノ・アッレグリ 5.5
ピャニッチのレジスタ起用をこの重要な試合で初めて試した判断は裏目。イグアインの投入が遅れるなど、機能しない攻撃の修正が後手に回り、リードを許した後のピアツァ投入&4-3-3へのシステム変更も実らなかった。
 
【ユベントス|選手採点・寸評】
[GK]
1 ジャンルイジ・ブッフォン 6
的確なポジショニングと落ち着いたコーチングで最後尾からディフェンスを指揮。数少ない守備機会にも無難に対応した。2失点ともにノーチャンスだった。
 
[DF]
4 メディ・ベナティア ―(25分OUT)
4日前のCLセビージャ戦を休んだこともありスタメン起用。しかし、接触プレーで左足内転筋を傷め、わずか25分でベンチに退いた。
 
19 レオナルド・ボヌッチ 5.5
息の合った連携で左右CBの背後をカバーしつつ最終ラインを統率。ただ、組み立てでは敵のプレッシャーに苦しみ、持ち前のフィード精度を出せなかった。
 
3 ジョルジョ・キエッリーニ 5.5(80分OUT)
ファウルを怖れぬ鋭い出足で2ライン(DFとMF)間のスペースをコントロール。しかし、ボールを持つとミスが多く、63分には相手の決定機に繋がるボールロストも。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページディバラは得意の2ライン間からの仕掛けが鳴りを潜める。

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