【セルジオ越後】“シェフ”であるハリルは食材不足に困っているんだろうね。彼の苦悩が伝わってくるメンバー構成だよ

2016年08月26日 サッカーダイジェスト編集部

代わり映えのしない予想通りの面子だね。

ロシアワールドカップ・最終予選のUAE戦とタイ戦のメンバーを発表したハリルホジッチ監督。本田、香川ら通常と変わらない顔ぶれが並んだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選のUAE戦とタイ戦のメンバーが発表されたね。率直に言うと予想通りの顔ぶれだったという感想だ。結局、先発メンバーは変わらいないだろうし、一見サプライズに見える何人かの選手もベンチを温めるだけで終わるんじゃないかな。
 
 先日までリオで戦っていたオリンピック代表からあまり選ばれなかったのも残念だった。大島、浅野は呼ばれたけど、出場チャンスは限りなく少ない。浅野はアーセナルに移籍したけど、他クラブにレンタルされるはずで、行き先が決まっていない。ピッチ外のゴタゴタに巻き込まれて、コンディションが良いとは言えないよ。
 
 それに6月のキリンカップの時にも言ったけど、代表は人材を育てるところではない。大島に関しては悪い選手ではないけど、チームメイトの(中村)憲剛と天秤にかけたら、僕だったら憲剛を選択するよ。フロンターレでどっちがチームの中心かと考えたらやっぱり憲剛なんだ。
 
 代わり映えのないメンバーになったのは、要するにハリルホジッチ監督には選択肢がなかったということ。結局は本田、香川らに代わる選手が育っておらず、日本の未来に不安を感じる構成となった。
 
 本田、香川にしてもミランとドルトムントで、確固たる地位を築けているわけではない。日本のメディアはふたりを大々的に取り上げるけど、興業的な評価と本来の実力は全然違うよ。
 
 先日のキリンカップで試された小林(祐希)らも今回は選ばれなかった。ブルガリア戦とボスニア・ヘルツェゴビナ戦はなんの意味があったんだろうと感じるね。
 

次ページ国内の選手は信用できていないんだろうね。

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