【J1展望】鳥栖×浦和|鳥栖が降格圏を脱するか、浦和が「ソウルショック」を払拭するか

2016年05月28日 サッカーダイジェスト編集部

鳥栖――キム・ミヌの負傷を受け、楠神のリーグ戦初出場が濃厚。

故障者/鳥栖=キム・ミヌ 浦和=高木、イリッチ
出場停止/鳥栖=なし 浦和=なし

J1リーグ1stステージ・14
サガン鳥栖‐浦和レッズ
5月29日(日)/16:00/ベストアメニティスタジアム
 
サガン鳥栖
1stステージ成績(13節終了時):16位 勝点9 2勝3分7敗 7得点・13失点
 
【最新チーム事情】
●フィッカデンティ監督は「残留」に目標を変更。
●ナビスコカップ6節・福岡戦(1-1)ではシステムは変えずに、選手を入れ替えて臨んだ。
●キム・ミヌが右膝内側側副靭帯損傷により、3週間の離脱。
●FW平が群馬へ期限付き移籍。
 
【担当記者の視点】
 就任会見時には「上位で戦うだけの力はある」と話していたフィッカデンティ監督は、ここまで、試合後には必ず「今はクラブを作っている最中」とあくまで理想の過程であることを強調してきた。しかし、前節の大宮戦に敗れたことで、ついに「残留するためにも、良い形でファーストステージを終えたい」と口にし、目標を「残留」へと変更したことを示唆した。
 
 現実的な目標を掲げたチームは今節からどんな戦い方をするのか。ナビスコカップ・グループリーグ6節の福岡戦では、4-3-1-2のシステムはそのまま、6人のメンバーを入れ替えて戦った。結果的には、後半に10人の福岡に対しリードを守れず、勝利こそなかったが、ここまでほとんどメンバーを代えずに戦ってきた指揮官の珍しい采配が見られた。今節もメンバーの入れ替えがあり得る。
 
 その筆頭が、楠神だ。ここまでリーグ戦の出場はなかったものの、キム・ミヌの負傷を受けて今節は先発出場が濃厚。独力で局面を打開できる韓国人アタッカーの代役として、今季C大阪から加入テクニシャンに大きな期待がかかる。

 今節の相手は、昨年第1ステージには1-6で大敗を喫した浦和。とはいえ、ベアスタでは2勝1分1敗と通算成績ではむしろ勝ち越しており、決して苦手な相手ではない。強敵を叩いて、降格圏を脱する足がかりを掴みたい。

次ページ浦和――鬼門ベアスタは過去の話!? フィッカデンティスタイルには過去無敗の好データ。

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