「マジで自分が一番幸せだった」なでしこジャパンの藤野あおばが「サッカーって本当に楽しいな」と思った瞬間とは?

2024年04月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

素直に「最高だった」

インタビュー取材に応じてくれた藤野。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンがパリ五輪出場を懸けた北朝鮮とのホームゲームで2-1と競り勝ったのは記憶に新しいだろう。その試合で決勝ゴールを決めたのは20歳のアタッカー、藤野あおばだった。  

 1-0で迎えた77分、清水梨紗のクロスに素早く反応してプロキャリアで初めてというヘディングシュートを叩き込んだ。藤野は、このゴールを次のように回顧する。

「(自分の後ろに清家)貴子さんがいるのは見えていましたが、自分のほうが前を向いていて、点も取りたいし、積極的に触りに行きました」

 打った瞬間に決まったと分かる会心のゴールだった。

「ヘッドした時にキーパーの位置も見えていて、逆を取れたのも分かっていたので、入ったと思って、すでに走っていました(笑)」
 
 痺れる試合でゴールを奪うことができて、素直に「最高だった」と藤野は思ったという。

「たくさんのサポーターが来てくれた中で点を決めることができて、あの瞬間、マジで自分が一番幸せだった。サッカーって本当に楽しいなとも思いました(笑)」

 国際舞台、しかも大観衆の前で貴重なゴールを挙げる。なかなか体験できるものではない。「自分のゴールでたくさんの人が喜んでくれるなんて」と藤野は改めて喜びを噛み締めていた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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