「我慢して犠牲を払えるかでサッカー人生は決まる」酒井高徳のプロフェッショナリズム

2024年03月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「僕は後悔したくないから」

職業プロフットボーラーについて語ってくれた酒井。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 「職業:プロフットボーラー」というお題で、昨年、ヴィッセル神戸の酒井高徳選手にインタビューする機会があった。こちらの質問に真摯かつ的確に答えてくれた酒井選手のコメントでとりわけ印象だったのは次の件だった。

「さっきも言ったとおり、我慢して犠牲を払えるか、ここがすごく大事なところです。ジャンクフードを食べたいけど、やっぱりやめとくかとか。例えばサッカー選手にとってジャンクフードは必要なのか、そういう側面で物事を考えないとダメです。食べたいものを好きな時に好きなだけ食べる、これは明らかに欲に負けている。そこに気付いて、自制できるか。結局は犠牲を払えるかでその人のサッカー人生は決まると思います。僕は後悔したくないから、そのための準備に余念はありません」

 サッカー選手として長生きの秘訣を聞いた際の答の一部分である。酒井選手のプロフェッショナリズムを凝縮したコメントだろう。

 プロフットボーラーは憧れの職業であると同時に過酷な職業である。酒井選手の言葉には確かな重みがあった。
 
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