【セルジオ越後の天国と地獄】長友や吉田は必要なかった。ハリルホジッチは慎重すぎたね

2016年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

相手のレベルが低すぎて、選手の評価はつけられないよ。

岡崎(9番)のゴールは圧巻だったが、前半に1点しか奪えなかったのはいただけない。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 予想通りの展開だったね。日本が5-0で勝利したアフガニスタン戦のことだ。むしろ、5得点は少なかったかもしれない。昨年9月の中立地(イラン)でのゲームでは、6-0で勝った相手だからね。もっと点を取らなければいけなかったよ。

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 特に気になったのは、前半の出来だ。日本代表はワンテンポで飛ばしすぎて、タメを作る選手がいなかった。昨年のカンボジア戦で活躍した柏木もバタバタしていたし、必死にシュートを打っていた金崎にも、どこか焦りが見えた。なんとか、岡崎のファインゴールで1-0で折り返したけど、満足できる出来ではなかったよね。
 
 CBの森重と吉田はハーフラインを越えてプレーしていたし、SBの長友と酒井宏は、すぐにクロスに持ち込めるくらいの高い位置を取っていた。にもかかわらず、アフガニスタンはカウンターも出せずに、ただ守っていただけ。日本は90分間でシュート1本しか打たれていない。
 
 それだけ日本が圧倒的に攻めていたんだから、もっと落ち着いて相手を翻弄できたよ。相手に守りを固められると余裕を失ってしまうのは、日本の悪い癖だね。
 
 まあ、後半には4点取れたし、とにかく勝ったという事実は残った。ただ、アフガニスタン戦は、それ以上でも以下でもない。そもそも、相手のレベルが低すぎて、どの選手の出来が良かったとか、悪かったとか、評価する試合ではないんだ。
 

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