GS最終戦でセネガルと激突! 1勝1敗の日本、決勝T進出の条件は? 引き分け以上で自力突破、もし負ければ...【U-17W杯】

2023年11月17日 松尾祐希

セネガルはメンバー入れ換えの可能性も

GS最終戦はセネガルと対戦する日本。持てる力を発揮すれば、十分に勝機はある。写真:松尾祐希

 文字通り「大一番」となる。

 U-17ワールドカップに参戦している若き日本代表は、11月17日にグループステージ(GS)最終戦でセネガルと対戦する。

 ここまで2試合を終え、1勝1敗のグループ3位。各組の上位2チームと3位の上位4チームに与えられる決勝トーナメント行きの切符を自力で掴むために、負けは許されない。

 突破条件を整理すると、日本は引き分け以上で勝ち抜ける。2位以内を逃しても、各組3位のなかで上位4位以内に入ることが確定するからだ。グループ内の順位は得失点差の勝負になる場合もあるが、自力突破の権利を持って最終戦に挑めるのは大きな意味がある。

 一方で敗れた場合は、同時刻キックオフのアルゼンチン対ポーランドの結果次第。前者が勝てばグループ3位、後者が勝った場合は、同3位は得失点差での争いになる。ただ、ポーランドとの比較では得失点差で日本にアドバンテージがあり、日本がセネガルに大敗、もしくはアルゼンチンが大差で敗れない限りは、3位でフィニッシュできるはずだ。

 ただ、これだけでは突破が決まるわけではなく、他グループの結果を待つ必要がある。すでに全日程を終えているA組3位のインドネシアを上回れるのは戦前から確定しているが、同じく16日に最終戦を戦ったB組のウズベキスタンは勝点4の得失点差は0。そのため、17日に開催されるC組と、18日に開催されるE組とF組の結果がポイントになる。
 
 C組は3位チームが勝点6になる可能性が高く、F組も3位に入りそうなメキシコが勝点4まで伸ばせそうな状況。そのため、E組の3位を争う韓国とブルキナファソの一戦が鍵を握る。ともに勝点0で、最終戦で直接対決。得失点差が前者は-3、後者が-4となっており、どちらかが大差をつけなければ、日本は負けたとしても突破の可能性が出てくるだろう。

 数字上の可能性を整理したが、日本の狙いはもちろん自力でのGS突破だ。最終戦で戦うセネガルは2連勝ですでに突破を決めており、ノックアウトステージを見越して選手を入れ替える可能性がある。

 ただ、A代表歴がある選手が4人もいて、フィジカル能力の高さも厄介。チーム最年少の15歳ながらA代表歴があるキャプテンのアマラ・ディウフが牽引する攻撃力は凄まじく、一度乗ったら手が付けられない。

 森山佳郎監督もセネガルの印象をこう話す。

「たぶん、よーいドンで走ったら絶対に勝てない。なので、緻密なポジショニングや連係で対抗する必要がある。セネガルの選手たちはポジションが悪くても、たとえ抜かれても、すぐにダダダッと追いついてしまう、本当に驚異的な能力があって、それはスタッツにも如実に出ている。そうならない戦いをしないといけない」

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