「まだ、半分を成し遂げただけ」町田FWデュークが悲願のJ2初優勝へ意気込み! ホーム最終戦の金沢戦へ、J1初昇格決定も緩みなし

2023年10月28日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

黒田監督のメッセージは「とてもクリア」

J2初優勝を渇望するデューク。J1昇格決定も「半分、足をかけているというところ」と気を引き締める。写真:永島裕基

 10月22日、FC町田ゼルビアは敵地で行なわれたJ1第39節のロアッソ熊本戦で3-0の完勝。3試合を残して悲願のクラブ初となるJ1昇格を決めた。高校サッカー界きっての名将である黒田剛監督は、就任初年度で見事に結果を残した。

 昇格と並ぶ大きな目標の初優勝に王手をかけた状態で、同29日にホーム最終戦のツエーゲン金沢戦を迎える。今シーズン最後の町田GIONスタジアムでの大一番を前に、FWミッチェル・デュークにインタビューを実施した。

 オーストラリア出身で32歳のデュークは、母国のクラブを経て2015年に清水エスパルスに加入。その後、オーストラリアやサウジアラビアでプレーし、21年に再来日してファジアーノ岡山に在籍。今季、町田に完全移籍で加入した。

 母国代表メンバーの常連でもあり、昨年開催されたカタール・ワールドカップでは、全4試合にスタメン出場。グループステージのチュニジア戦(1-0)で186センチの長身を活かしたヘディング弾を決めるなど、ベスト16入りを牽引した。

 クラブ初のW杯スコアラーであるFWは、新天地の町田で開幕直後からスタメンに定着。エリキとの強力な2トップを形成し、31試合で8得点を挙げてきた。

 インタビューの前編では、今季のチームの出来や、金沢戦への意気込みなどを訊いた。

――◆――◆――
――J1昇格決定、おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。

 まだ、半分を成し遂げただけです。我々の目的は、J2優勝と昇格でした。昇格はできましたけど、まだ優勝はしていないので、今は、半分、足をかけているというところですね。

――デューク選手から見て、黒田監督はどういう指揮官でしょうか。

 黒田監督から発信されるメッセージは、とてもクリアです。何をやったら良いかが全て、選手には伝わっています。とても、分かりやすいです。

 今季は、新加入だった私も含めて、たくさんの選手が変わりました。シーズン中も、いろいろな選手が試合に出ました。そのなかでも、監督が選手からしっかりと信頼を得ています。みんなが信じて、ついていっています。素晴らしい監督だと思います。

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