「魔法の方程式が見つかった」出番激減の鎌田大地、ラツィオ中盤の“最適解”確立で苦境と現地報道「監督はカマダが大好きだが...」

2023年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

公式戦3連勝で調子を取り戻しつつある

ここにきてスタメンの機会がなくなっている鎌田。(C)Getty Images

 ラツィオが復調傾向にある中で、鎌田大地は出場機会が減少している。

 今季から加入した鎌田は、チームの新戦力で唯一となるセリエA開幕先発出場を果たすと、4試合連続でスタメンに名を連ねた。だが、ラツィオは1勝3敗と厳しい序盤戦に。王者ナポリとの試合で決勝点をあげた鎌田だが、不調のチームとともに批判を浴びた。

 10月21日の第9節サッスオーロ戦で快勝し、今季初のリーグ戦連勝、公式戦では3連勝を飾ったラツィオは、調子を取り戻しつつある。だが、鎌田はリーグ戦ここ5試合で出場3試合。いずれも終盤からの途中出場で、プレータイムはそれぞれ30分を下回っている。

 開幕直後は右インサイドハーフのスタメンだった鎌田だが、ここ2試合はルイス・アルベルト交代後にピッチに立ち、代役として左インサイドハーフを務めた。ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、リッカルド・マンチーニ記者は、『Radiosei』で「カマダは右より左のインサイドハーフのほうが気に入った」と話している。

 マウリツィオ・サッリ監督は、同じ新戦力でもニコロ・ロベッラとマテオ・ゲンドゥジをルイス・アルベルトと組ませる中盤に手ごたえを感じているようだ。ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、「中盤の魔法の方程式がおそらく見つかった」と、このトリオが質量両面でバランスをもたらすと報じた。

【動画】左足で鮮烈弾!鎌田大地の移籍後初ゴールでナポリ撃破!
 一方で、同メディアは「ひとつはっきりしているのは、機会は全員にあるということだ」とも報道。セリエAとチャンピオンズリーグ(CL)の過密日程をこなすなか、鎌田にもチャンスはあると伝えている。

「サッリはカマダのことが大好きだが、計算した化学反応を台無しにしないために、注意深く組み込んでいかなければならない」

 マンチーニ記者は「まだ少し待つ必要がある」と、鎌田の今後にも期待を寄せた。ラツィオは25日のCLで上田綺世所属のフェイエノールトと対戦する。出場機会が限られるなか、鎌田に出番が与えられるのか、そしてそこで輝きを放つことができるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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