代表選外の鎌田大地、ラツィオでも危機か。ライバルの先発固定を現地メディアが予測

2023年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッリは中央にバランスを見いだした」

コンディションの問題で日本代表の招集が見送られた鎌田。(C)Getty Images

 鎌田大地が所属するラツィオのマウリツィオ・サッリ監督は今季、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチが退団した中盤で様々な組み合わせを試してきた。

 開幕当初、新戦力で唯一スタメンに名を連ねていたのは鎌田だ。ダニーロ・カタルディをアンカーに置き、両脇を鎌田とルイス・アルベルトが固める配置だった。だが、チームはセリエA開幕から2連敗と厳しい船出になったのは周知のとおりだ。

 その後、サッリはマティアス・ベシーノや新戦力のマテオ・ゲンドゥジ、ニコロ・ロベッラも起用しながら最適解を探っている。そしてリーグ戦ここ2試合連続で選んだのが、ゲンドゥジとロベッラをルイス・アルベルトと組ませるかたちだった。

 ミラン戦では0-と黒星を喫したものの、前節のアタランタ戦は3-2と難敵に勝利。チャンピオンズリーグのセルティック戦の白星もあり、今季初の公式戦2連勝と良い流れでインターナショナルウィークに突入している。

 そして10月16日、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』紙は「コンビはOK」と題した記事で、「サッリは中央にバランスを見いだした」と、ゲンドゥジとロベッラの組み合わせがラツィオ中盤の軸になるかもしれないと報じた。

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 同紙は、ゲンドゥジとロベッラが「まだ戦術面の習得を完成させなければいけない」としつつ、「すでに良いレベルにあることを示した」と評価。21日に予定されているセリエA次節サッスオーロ戦も、同じ組み合わせの中盤で臨むのではないかと伝えている。

 セルティック戦では鎌田とベシーノがルイス・アルベルトと中盤を構成した。だがGazzetta dello Sport紙は、ゲンドゥジとロベッラの出来次第で、欧州最高峰の舞台でも同じ中盤の組み合わせになるかもしれないとの見解を示した。

 ゲンドゥジとロベッラがスタメンに固定されれば、ルイス・アルベルトは不動のレギュラーだけに、鎌田は先発落ちとなる。過密日程でターンオーバーが必須だけに、出場機会はあると予想されるが、ベンチスタートが続けば鎌田にとって痛手とも言えるだろう。

 ミラン加入が土壇場で破談に終わるなど、あわただしい夏を過ごしただけに、今季は難しいシーズンになることも予想されていた。今月の日本代表戦からも外れた鎌田は、サッリ率いるラツィオで居場所を手にすることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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