「ヴェルディのエンブレムを背負う意義は?」そう訊かれたキャプテン森田晃樹の反応が興味深い「僕も小さい時から…」【東京V】

2023年09月22日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「意義かあ…」としばし考え込む

ヴェルディ一筋でその誇りを胸に戦う森田。写真:サッカーダイジェスト

 取材の関係で東京ヴェルディのクラブハウスに行く機会があった。エントランスに入って気になったのは、過去の大会で優勝したトロフィーが飾られているショーケースだ。  

 Jリーグの黎明期、日本でサッカー人気を牽引したのは間違いなくヴェルディだった。三浦知良、ラモス瑠偉を筆頭に数多くのスーパースターを擁し、華麗なフットボールで観衆をと魅了するだけでなく、数々のタイトルも手にした。サッカーのルールは知らなくても、ヴェルディは知っている。そういう時代が確かにあったのだ。

 そんなことを考えながら、ここまでヴェルディ一筋で現チームのキャプテンである森田晃樹に訊いてみた。「ヴェルディのエンブレムを背負う意義は?」と。

 「そうですねえ」と呟いたあと、森田は少し間を開けて話し始めた。

「伝統のあるチームですし、僕も小さい時からこのエンブレムを付ける意味を考えろと言われますけど…」

 しかし、簡単に答は出てこない。重いものを背負っている自覚があるからこそ軽い返答はできないのだろう。「意義かあ…」としばし考え込む森田の表情からは、そんなスタンスが読み取れた。
 
 ならば、質問を変える。「エンブレムを背負うプレッシャーはありますか?」と。すると、森田は「プレッシャーはないですよ。J1に戻したいという気持ちが強いです」と即答してくれた。

「オリジナル10 (92年のJリーグ発足時に加盟した10クラブを指す通称)のクラブがJ1に戻れば盛り上がると思います。もちろん他のチームが昇格しても盛り上がりますが、"より"(盛り上がる)という意味で。ヴェルディ、清水(エスパルス)さん、(ジェフユナイテッド)千葉さんにはそういう力があると信じています」

 今季のJ2は35節を終えて、清水が2位、ヴェルディが4位、千葉が6位とオリジナル10が上位を争っている。森田が言うように、オリジナル10が強さを示すことができればJリーグへの注目度は高まるはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

「ボールを与えてしまうことが多すぎ。大変な夜だった」ELデビューの遠藤航に現地メディアは"最低評価"「途方に暮れているように見えた」

ブライトン、クラブ史上初のELは黒星発進…PKで二度追いつくもAEKアテネに2-3で惜敗。三笘薫は持ち味を十分に出せず

「いまやアジアの三流レベルだ」最新FIFAランキング更新で中国メディアが日韓両国との"歴然たる差"に嘆き節! 「世界80位も怪しい」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事