現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「冬のメルカートで香川にとって強力ライバルが到来⁉」

2016年01月29日 マルクス・バーク

驚いたのは、ボルシアMG戦で香川真司に出番がなかったこと。

ボルシアMG戦では最後まで出番がなかった香川。次のインゴルシュタット戦では、はたして……。(C)Getty Images

 1月22日に再開したブンデスリーガで、ドルトムントは素晴らしいリスタートを切った。首位バイエルンを除く上位陣が揃って勝点を取りこぼすなか、難敵ボルシアMG相手に好パフォーマンスを見せて3-1の快勝。これで3位以下との勝点差は、8ポイントに開いた(試合レポートはこちら)。
 
 もっとも、ドルトムントがリーグ制覇を成し遂げる可能性はごくわずかだろう。その考えは開幕から変わっていない。
 
 驚いたのは、ボルシアMG戦で香川真司に出番がなかったことだ。ベンチ入りしながらまったくプレーしなかったのは、今シーズンのリーグ戦で初。その代わり、翌日のウニオン・ベルリン(ブンデス2部)との親善試合でフル出場を果たしている。
 
 香川本人は、ボルシアMG戦で出場機会がなかった理由について、「(ドバイ合宿後に患った)ウイルス性胃腸炎が原因じゃないと思う」と言っていた。私も同意見で、おそらく理由は、トーマス・トゥヘル監督がマルコ・ロイス、ヘンリク・ムヒタリアン、ゴンサロ・カストロの3人をレギュラーに据えるのがベストと捉えているからだろう。
 
 ロイス、ムヒタリアン、カストロの3人はリーグ最高の攻撃トリオだが、香川も能力的には遜色ない。この先、リーグ戦だけでなく、DFBカップ準々決勝のシュツットガルト戦やヨーロッパリーグのポルト戦が控えているだけに、チャンスは必ず巡ってくるはずだ。今の状況をマイナスに捉えてはいけない。ただ単に、ライバルが絶好調なだけだ。
 

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