“サッカー王国・静岡”復権に向けて――試合もトークも熱く盛り上がった第8回SURUGA bank CUP フットサルフェスタ

2015年12月09日 前島芳雄

今年は女子限定のフットサル大会に

8回目となる今回は、女子のフットサル大会として行なわれた。 写真:サッカーダイジェスト

 「SURUGA bank CUP フットサルフェスタ」は、天皇杯のメインスポンサーでもあるスルガ銀行主催のフットサル大会だ。2009年から始まって今年で8回目を迎え、レディース部門には元『モーニング娘。』の吉澤ひとみさんがキャプテンを務める「Gatas Brilhantes H.P.」や、マンガ『キャプテン翼』の作者、高橋陽一監督が率いる「南葛シューターズ」などが参戦して、フットサルの普及に貢献してきた。
 
 今年は初めて女子だけの大会になったが、3回連続で南葛シューターズが参加し、新たな目玉企画として武田修宏さん、平野孝さん、松原良香さん、平畠啓史さんによる「トークショー」を開催。『サッカー王国・静岡復権』をテーマに、それぞれが熱い想いを語った。
 
 まず午前に行なわれたフットサル大会は、静岡県内外から6チームが出場し、1試合12分の総当たり戦形式でスタート。子どもの頃からサッカーをしてきた選手ばかりではなかったが、試合のレベルは予想以上に高く、女子フットサルの進化を感じさせた中、精鋭を揃えた「南葛シューターズ」も大いに苦戦。最終的には4勝1分の「ドラえもんJAPAN」が3勝2分の「Praia Grande LFC」を僅差で上回って優勝を決めた。
 そして14時から行なわれたトークショーでは、進行役がお笑いタレントの平畠啓史さんで、静岡県出身の元Jリーガートリオ、武田修宏さん、平野孝さん、松原良香さんが爆笑ネタを交えながら熱いサッカートークを展開。3人とも海外でのプレー経験があることもあって、海外で活躍するためのポイントとしてコミュニケーション能力の重要性を指摘した。「海外でも日本でも、とにかくチームメイトと飯に行くことが大事。それで本当にパスが出てくるから」(武田)と、一瞬冗談のようにも聞こえるが、サッカー選手の世界では意外に大事なポイントを教えてくれた。
 
 トークは脱線してしまいがちな面もあったが、本題の『サッカー王国・静岡復権』というテーマに関しては、それぞれが真剣に持論を展開していた。

次ページ常に優勝争いをしていける基盤を作っていく必要がある(平野)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事