【バルサ番記者のクラシコ展望】故障明けのメッシは勝負所で投入すべきだ

2015年11月21日 ルイス・フェルナンド・ロホ

コンディションを考えればベンチスタートが得策だ。

レアル・マドリー対バルセロナの予想布陣。(C)サッカーダイジェストWEB

 11月21日のクラシコにおいて、バルセロナ側の1つ目にして最大のポイントは、リオネル・メッシが出場するか否かだ。
 
 9月下旬に左膝靱帯損傷の怪我を負って戦線離脱した背番号10は、11月16日に全体練習に復帰。ファンは楽観的に見ていいかもしれない。クラシコには間に合う可能性が高そうだ。
 
 言うまでもなく、メッシの存在はとてつもなく巨大。故障明けで100パーセントの状態ではないはずだが、ピッチにいるだけでレアル・マドリーに脅威を与えられる。
 
 さて、メッシが出場可能となると、ルイス・エンリケ監督には別の悩みが出てくる。100パーセントではないメッシを先発させるのか、ベンチに置くか、だ。この選択が試合に及ぼす影響は非常に大きい。
 
 個人的には、ベンチスタートが妥当と考える。約2か月も実戦から離れていたのだから、いきなり激しい衝突が繰り返されるクラシコで先発させるのは、リスクが高すぎる。
 
 そもそも彼の足は、おそらく90分間はもたない。今週のトレーニングを見る限り、長くて60分間だろう。先発させて後半半ばに下げるよりも、的を絞って後半の勝負所から投入すべきだ。
 
 モデルケースとなるのが、今シーズンのアトレティコ・マドリー戦(9月12日のリーガ・エスパニョーラ3節)。メッシは60分からピッチに立ち、77分に試合を決めるゴールを決めたのだ。
 
 試合のリズムが多少ながらも落ち、スペースが生まれるはずの後半半ば以降にメッシを投入する――。L・エンリケ監督がそんな采配を振るっても不思議はない。
 

次ページ敵よりも好材料が多いバルサの優位は明らかだ。

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