長友や香川が好調な一方、本田は結果を残せず…日本代表メンバーの直近試合におけるパフォーマンスは?|海外組編

2015年11月09日

長友はセリエA屈指の右WBに決定機を作らせず。

先のトリノ戦では対面のB・ペレス(左)と激しい主導権争いを演じ、1-0の勝利に貢献した長友。ここにきて3試合連続の先発と、出場機会がなかった開幕当初から一転、マンチーニ監督の信頼を掴みつつある。(C)Getty Images

 11月5日、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選、シンガポール戦(同12日)、カンボジア戦(同17日)に臨む日本代表メンバーが発表された。
 
 現在、グループ首位に立つ日本は、この2試合を連勝して1位通過への足固めとしたいところ。気になるのは、招集メンバーの現在の調子だろう。
 
 代表チーム合流前の直近ゲームでのパフォーマンスは、いかなるものだったのか? 海外組の近況をお伝えする。
 
――◆――◆――
 
DF
長友佑都(インテル=イタリア)

対 トリノ(○1-0/11月8日)
ガゼッタ・デッロ・スポルト紙の採点:6(先発フル出場)
 
 セリエA12節のトリノ戦で、今シーズン3度目となる先発出場。3-5-2の左WBでフル出場を果たし、1-0の勝利に攻守で貢献した。
 
  31分の決勝点は、長友のFKが呼び込んだ。低い弾道のスピードボールを供給し、これをパラシオがすらして、コンドグビアがボレーで叩き込んだのだ。
 
  セリエA屈指の右WBであるB・ペレスとのマッチアップでは、序盤こそやや手を焼いたものの、中盤以降はポジションを高く保って主導権を握り、最終的には決定機を作らせなかった。
 
 67分には、ベンチに退いたイカルディから譲り受けたキャプテンマークを着用。試合後の充実した表情が、この日の出来を物語っていた。
 
 
DF
吉田麻也(サウサンプトン=イングランド)

対 サンダーランド(○1-0/11月7日)
スカイ・スポーツ採点:6(先発フル出場)
 
 プレミアリーグ12節のサンダーランド戦は、本来のCBではなく右SBで先発。とくに対人プレーで強さを見せたうえ、最終ラインからのビルドアップにも積極的に絡んだ。
 
 大きなミスもなく、クーマン監督の起用に応え、チームの完封勝利に貢献した。
 
 持ち上がってミドルシュートを決めた10月28月のリーグカップ(アストン・ビラ戦)を含めて公式戦3試合連続出場中。好調を維持している。
 
 
DF
酒井宏樹(ハノーファー=ドイツ)

対 ヘルタ・ベルリン(●1-3/11月6日)
ビルト紙の採点:5(先発フル出場)
 
 直近のヘルタ・ベルリン戦でチームトップのスプリント数(27回)を記録したとおり、コンディションは悪くなさそうだ。
 
 その一戦では守備を念頭に置きながら、3本のクロスを供給。54分には迫力満点のオーバーラップを見せ、最終的に清武のシュートに行きつくチャンスのきっかけを作った。
 
ただ、肝心の守備で不安を露呈。マッチアップした原口にアシストを決められ、87分には敵に抜かれかけたところをサポートしにきた味方がPKを献上。結果的に2失点に絡んだ格好となった。

次ページ香川は自身には珍しいヘディングでのゴールを決める。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事