【中澤佑二セレクト】J1・500試合の中から本人が選ぶ「思い出深き5つのゲーム」

2015年10月16日 藤井雅彦

30歳を過ぎ、体脂肪率は10パーセント台に落ち着く。

第2ステージ14節の神戸戦でJ1通算500試合出場を達成。今季はここまでのリーグ戦すべてにフルタイム出場を果たしており、37歳となった今もハイレベルなプレーでチームを支え続けている。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 中澤佑二は"変化"を受け入れながら歩みを進めてきた。
 
「夜は22時に寝て、朝は6時に起きる。飲酒・喫煙はしない」
 
 そうした基本的な日常生活こそ"不変"だが、気がつけば今年で37歳。自身のコンディションと相談しつつ、変わらなければいけないことも増えていった。
 
 年齢を重ねることで体質は少しずつ、しかし明らかに変わってきている。例えば日本代表を率いるハリルホジッチ監督の指導で話題になったサッカー選手の体脂肪率だが、中澤の数値も年々変化している。日本代表として地位を築き始めた20代半ばは約7パーセントに維持されていたが、20代後半になって8~9パーセントに上がり、30歳を過ぎると10パーセント台になった。
 
「体脂肪率を維持するためにサッカーをやっているわけではない。あくまでピッチで良いパフォーマンスを見せることが目的。選手それぞれの年齢や体質に合った体脂肪率があるし、30歳を過ぎてから体脂肪率が低過ぎると、筋肉系の負傷の原因になる。なにより食事に気を遣い過ぎてストレスになってはいけない」
 
 そういった考えに基づき、最近では「食べたいものを食べる」という前向きな発想で食事を楽しんでいる。肉も魚も好き嫌いなく食べる。一方で、毎年1月に行なうメディカルチェックで鉄分不足を指摘されてからは「週に一度はレバニラ炒め」を食し、体質改善への努力も怠らない。
 
 もっとも、プロアスリートとしての限度と自制心は常に持っている。サラダは基本的にノンオイルドレッシングで注文する。生クリームなどが多く含まれたデザートは、目で楽しむものとしてグッとこらえる。

次ページわずか数人の記者にも“神対応”で取材に応じる。

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