「0-3は“デフォルト”」「優劣完全に逆転」韓日戦惨敗に韓国メディアは辛辣。指揮官の戦術的敗着も糾弾

2022年07月28日 ピッチコミュニケーションズ

「“0-3敗敗敗敗”サッカー韓日戦暗黒期到来か」

E-1最終戦で日本に0-3で敗れた韓国。母国メディアは厳しい論調だ。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[E-1選手権]日本3-0韓国/7月27日/豊田スタジアム

 E-1選手権の最終戦で日本代表に0-3と敗れた韓国代表。日産スタジアムで3失点大敗を喫した昨年3月の「横浜惨事」に続き、今度は豊田スタジアムで起きた「豊田惨事」に、韓国メディアは厳しい論調を並べている。

「2試合連続0-3大敗、優劣完全に逆転した"危機の"韓日戦」(サッカー専門メディア『Best Eleven』)」
「またもや3失点…1年4か月が経っても"惨事"の連続」(ネットメディア『エックススポーツ・ニュース』)
「代表のベテランもあたふた…集中力と自信でも惨敗した」(サッカー専門メディア『FOOTBALLIST』)
「"0-3敗敗敗敗"サッカー韓日戦暗黒期到来か」(通信社『NEWSIS』)

 特に目立ったのは、CBが本職のDFクォン・ギョンウォンを守備的MFで起用したパウロ・ベント監督の采配に対する指摘だ。昨年3月の日韓戦でも、MFイ・ガンインをゼロトップで起用した戦術がまったく通じなかったベント監督だが、今回も無理に実験を敢行した結果、自らの首を絞めることになった。
 
 これには「失敗に終わった"クォン・ギョンウォン実験"」(総合メディア『イーデイリー』)、「"守備的MFクォン・ギョンウォン"、ベントの選択は失敗だった」(スポーツメディア『SPOTV NEWS』)といった見出しが飛んだほか、ニュースメディア『デイリーアン』は「守備的MFを本職とするペク・スンホとキム・ドンヒョンがいるにもかかわらず、"クォン・ギョンウォン・シフト"を稼働したベント監督の戦術的敗着は、再び韓日戦の惨事を招いた」と糾弾していた。

 さらに、「また衝撃!1か月ぶりにやって来た韓日戦惨事、0-3は"デフォルト"になった」と題したスポーツ紙『スポーツ朝鮮』は、「A代表が韓日戦を2試合連続で敗れたのは9年ぶりのことだ。2011年に札幌で0-3と敗れた韓国は、2013年7月の東アジアカップで1-2と敗れた。今回の歩みとまったく同じだ」と伝えるとともに、韓国が各カテゴリーの日韓戦で負け続きであることに言及。

「韓日戦を世代別に広げると、より暗鬱な結果が目立つ。昨年3月のA代表(親善試合)、今年6月のU-23代表(U-23アジアカップ)とU-16代表(U-16インターナショナルドリームカップ)が、いずれも日本に0-3で敗れた。1年4か月の間で、日本に0-3のスコアで4連覇を許した。"0"と"3"は、現在の日韓サッカーのレベルの差を見せていると言える」と、韓国サッカー界に警鐘を鳴らした。
 

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