【日本代表】カンボジア、アフガニスタン相手にベストメンバーは必要か? 明日発表の招集メンバーを予想

2015年08月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

シンガポールやシリアに手も足も出ないチームに苦戦するようでは話にならない。

シンガポール戦のドローに続き、東アジアカップでは最下位。不振続きの日本だが、明らかな格下相手にどんなメンバーで臨むのかは注目されるところだ。

 ワールドカップ・アジア2次予選のシンガポール戦に続き、東アジアカップの3試合でも白星なし。停滞感が漂うなか、ハリルホジッチ監督率いる日本代表は9月3日にカンボジアとホームで、同8日にアフガニスタンとアウェー(※政情不安によりイランでの開催)でワールドカップ予選を戦う。
 
 ロシア・ワールドカップのアジア2次予選は、各グループ(A~H)の1位に加えて、同2位の8か国のなかで上位4チームが最終予選に進むシステムになっている。つまり、日本が無条件で最終予選に進出するためにはグループEで1位になるしかないのだ。
 
 6月にシンガポールとホームで引き分けた日本がグループの1位を狙ううえで、もはや1敗も許されない状況だろう。小さくないプレッシャーがかかるはずだが、それでもアジア2次予選でシンガポールに0-4と敗れたカンボジア、シリアに0-6と手も足も出なかったアフガニスタンに苦戦するようでは話にならない。
 
 正直、この2か国(カンボジアとアフガニスタン)になら欧州組を呼ばなくても勝てるはずだ。チーム力の底上げを考えて、東アジアカップのメンバーで戦う手もあるだろう(その可能性は限りなく低いだろうが)。
 
 ハリルホジッチ監督は「ロシア・ワールドカップの(グループステージでの)3試合に向けて準備をする」と言っている。本大会出場ではなく、ロシアの地での躍進が最大のミッションなら、3年後を見据えたチーム作りを推し進めるべきだ。
 
 つまり、3年後に34歳になる長谷部(ボランチ)、32歳になる本田(右ウイング)や岡崎(CF)らの後釜探しは、今のうちから計画的に進めるべきだということだ。その意味で、20代前半から半ばのロンドン五輪世代、さらにひとつ下のリオ五輪世代から何人招集されるのか、そのなかから誰がスタメンに抜擢されるのかは今回の大きな見どころだろう。

次ページ山口は不動のボランチとして、遠藤は代表定着へのターニングポイントになるか。

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