【インタビュー】武器を磨き上げ、プロへの道を開いたC大阪内定の東山・阪田澪哉「注目されるなかでもっと成長したい」

2022年04月05日 安藤隆人

サイドハーフに定着していくなかで大きな発見

C大阪内定を勝ち取った阪田。「若い選手が躍動して、攻撃的なイメージ。そこで僕も思い切ってチャレンジしたい」と意気込む。写真:安藤隆人

 3月26日、東山高の高速ドリブラー阪田澪哉のセレッソ大阪内定が発表された。ちょうどこの時、東山は関東遠征に来ており、武南、昌平、横浜F・マリノスユース、正智深谷など強豪校を相手にハイレベルな戦いを見せていた。

 阪田とボランチの真田蓮司、CB新谷陸斗がU-17日本高校選抜からチームに戻り、ベストメンバーで臨むことができたこの遠征で、右サイドから何度も自慢のスピードでサイドを突破してチャンスメイクを見せた阪田。高校ラストイヤーが始まるこのタイミングでC大阪内定を決めた理由、そしてサッカーに対する想いを訊いた。

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「昨年9月に練習参加に一度行って以来、常に『見てもらっている』という気持ちを持っていましたし、自分の将来をよく考えていただけました。セレッソは若い選手が躍動して、攻撃的なイメージがありますし、そこで僕も思い切ってチャレンジしたいと強く思ったんです。

 僕の武器も、逆に欠点も見てもらっているからこそ、早い段階でセレッソ入りを決めて、注目されるなかでもっと成長して、来年プロになる自覚を持って取り組みたいと思いました」

 阪田がブレイクの時を迎えたのは昨年のことだった。地元・京都の宇治FCジュニアユースから東山にやってきた頃は、今のようなスピードアタッカータイプではなく、ボランチとしてボールを散らしたり、サイドハーフとしてゴール前でフィニッシャーとして勝負するタイプの選手だった。
 
 しかし、阪田の代は『歴代最強』と言われるほど、多くの優秀なタレントが東山に集結。同じボランチのポジションには真田という大きな存在がいた。

「蓮司のように上手くて捌けて、ロングボールも上手い選手がボランチにいるので、僕がボランチになるより、蓮司たちに使われる側になったほうがいいと思ったんです」

 サイドハーフに定着していくなかで、さらなる大きな発見があった。それは彼の最大の武器であるスピードだ。「スピードはあるほうだとは思っていましたが、そこまで武器とは思っていませんでした」と語るが、鎌田大地などを育てた福重良一監督は阪田の特徴と将来性を瞬時に見抜き、サイドでスピードをフル活用させるように1年時から試合に起用をした。

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