【J1採点&寸評】川崎 2-1 浦和|前後半で大きく評価が異なるゲームに。逆転した川崎の勝負強さはさすが

2022年03月03日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川崎――脇坂は2アシストをマーク

【警告】川崎=塚川(32分)、谷口(45分)、チャナティップ(63分)、小林(81分) 浦和=岩波(68分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】山根視来(川崎)

[J1 第10節]川崎2-1浦和/3月2日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 6
 登里の負傷交代もあった前半は苦しい内容。浦和の素早いプレスにリズムを崩され、押し込まれる時間が長く、先制点も奪われた。それでも前半のメンバーのまま臨んだ後半は持ち前の強度の高いサッカーとパスワークが蘇り、62分、64分の連続得点で逆転。難しい台所事情、連戦を考えれば粘り強く勝てたことに意味がある。合言葉である勝ちながら修正へ。さらなる進化を目指す。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 6.5
セットプレーから岩波に決められたヘッドは動けず。それでも51分には至近距離からの明本のシュートをビッグセーブ!! あのプレーがあったからこそ、逆転につなげられたはずで、その後も浦和の攻撃を凌ぎ、勝点3獲得に貢献した。
 
DF
MAN OF THE MATCH

13 山根視来 6.5
年始に日本代表の活動に参加し、難しいコンディション調整を強いられただけに、開幕からの数戦同様、前半はらしくない出来。しかし、後半はチームとともにエンジンをかけ直し、64分には左足で逆転弾をゲット。大きな仕事をこなした。
 
31 山村和也 6
右CBで先発し、試合途中には谷口とポジションを入れ替えて左CBへ。スピード勝負ではやや分が悪いシーンもあったが、谷口と連係。力強く守った。
 
5 谷口彰悟 6.5
頼れるキャプテンは気持ちのこもったプレーを披露。チームとして劣勢だった前半は押され気味も、後半は広範囲をカバーして浦和のカウンターを阻止。チームの逆転を後押しした。山根とともに年始に代表活動があり、難しい調整も、キャプテンとしてのプライドを胸に戦う姿には心を打たれる。
 
2 登里享平 5.526OUT
前半の早い時間に負傷。前節のベンチスタートから先発復帰を果たすも、悔しい交代となった。

MF
8 橘田健人 5.5
前半は浦和に自ら務めたアンカーの脇を狙われたこともあり、対応に苦慮。後半はチームとともに気持ちを新たにパスをシンプルに配球した。
 
14 脇坂泰斗 6.587OUT
新14番は、試合後に話を訊けば前々節あたりに鬼木監督に「ヤストはヤストらしく」と声をかけられたとのこと。前半の苦戦から一転、後半は得意のターンを見せるなど復調して2アシスト。特に山根のゴールを演出した中盤で相手と入れ違うトラップはまさに真骨頂。ここから勢いに乗りたい。

【J1第10節PHOTO】川崎2-1浦和|後半立て続けにゴールを奪った川崎が逆転勝利で2連勝達成!

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